Zcoinトークン

Zcoin(ゼットコイン:XZC)は匿名性とプライバシーが高いことが特徴の仮想通貨です。Zcoin(ゼットコイン)とはどんな仮想通貨なのか、この記事では特徴、将来性、価格チャートを含めてわかりやすく簡単に解説していきます!

Zcoin(XZC)リアルタイム相場価格と時価総額ランキング

ゼットコイン(XZC)の相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示

Zcoin(ゼットコイン)の基礎知識

Zcoin

Zcoin(ゼットコイン)は2016年の10月に取引が開始された仮想通貨です。
通貨単位はXZCで表され、2018年7月現在は1/XZCあたり約1700円台で取引がされています。
時価総額のランキングでは現在106位に位置しています。

高い匿名性を誇る仮想通貨Zcoin(ゼットコイン)!

そんなZcoinは匿名性とプライバシーが高いことが特徴の仮想通貨です。

ビットコインは公開帳簿式とも呼ばれ、通貨の取引記録が管理されているブロックチェーンを照合すれば、誰が・誰にビットコインを送金したかが分かるようになっています。(もちろん、ビットコインのアドレス、銀行口座のようなものが分かるだけで取引記録から個人情報までが特定されるわけではありません)

中央銀行のような管理者が存在しないビットコインでは、参加者が誰でも通貨の取引記録を確認できることで参加者全員でビットコインの管理を行い、不正が行われていないかチェックする役割を果たしています。

その一方でユーザーのプライバシーが保護されておらず、通貨の保有量が多い人がハッカーに狙われてしまったり犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。

Zcoinは匿名性が高いことが特徴で、誰が・誰にZcoinを送金したかを第3者からは分からないようになっています。
そのため通貨の保有量が多い人が集中的にハッカーに狙われることがなく、ユーザーは安心して送金を行うことができます。

またZcoinは個人のプライバシーを保証し商取引の自由を確保することで、国や文化の平和と繁栄を促進するという信念を持ち、開発を行っています。

Zcoin(ゼットコイン)の特徴は?

クリプトカレンシー

Zcoin(ゼットコイン)の特徴には匿名性を高めるためのゼロ知識証明と独自のコンセンサスアルゴリズムであるMTP(Merkle Tree Proof)が挙げられます。

順番に見ていきましょう。

ゼロ知識証明( Zero Knowledge Proof Technology)

ゼロ知識証明( Zero Knowledge Proof Technology)とは自分が知っている秘密の内容を他人に知られることなく、他者にその秘密は確かに存在し事実であると証明する方法のことです。

簡単に言えば、ゼロ知識証明によって匿名性を保持したまま仮想通貨の送金を行うことができ、Zcoin

ではプライバシーを守ったまま情報のやり取りや匿名で送金を行うことが可能となります。

MTP(Merkle Tree Proof)

Zcoinはマークルツリー(Merkel Tree)と呼ばれるデータ承認の方法をコンセンサスアルゴリズムに取り入れています。

マークルツリーとは、2つ以上のデータを1つにまとめることでどんな数のデータでも最終的に一定のデータ量にするという技術のことです。

マークルツリーによってZcoinはデータ量が大きいトランザクションでもトランザクション処理能力が高くなり、送金スピードが早くなります。

Zcoin(ゼットコイン)とZcash(ジーキャッシュ)の違い

zcoin(ゼットコイン)とZcash(ジーキャッシュ)の違いZcoin(ゼットコイン)とよく似た仮想通貨に、Zcash(ジーキャッシュ)があります。

名前もさることながらどちらも匿名性が高いという特徴があり、混同される方が多いので注意が必要です。

ZcoinとZcashの主な違いとしては、基にされている論文とシステムのセキュリティー、バグの監査難易度が挙げられます。

ZcoinではZerocoinという論文が基にされていて、ZcashではZerocashという論文を基に開発がされています。

またZcoinでは情報を暗号化する際に数年前に生成されたRSA(桁数が大きい合成数の素因数分解問題が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号)のパラメーターを利用するため、暗号化された情報を簡単に復元することはできずセキュリティーが高くなります。

Zcashではアドレスだけでなく取引量も匿名にされますが、Zcoinは取引量は匿名にされません。
取引量を追跡可能にすることで、Zcoinではシステムの不備をすぐに発見することができ、通貨の悪用を防ぐことができます。

Zcoin(ゼットコイン)のロードマップ&今後の開発予定

Zcoin(ゼットコイン)RoadmapZcoin(ゼットコイン)のロードマップを見ると今後はハードウォレットのTrezor・Ledgerに対応し、コンセンサスアルゴリズムをPoWから前述のMTPに移行していくための開発が行われるようです。(最新のロードマップ情報は「Zcoin公式サイト:ロードマップ」よりご覧ください)

また、さらに匿名性を高めるためにMonero(モネロ)Bytecoin(バイトコイン)でも用いられているステルスアドレスが取り入れられ、ユーザーが自分自身のブロックチェーンを生成できるサイドチェーンが採用される予定となっています。

Zcoin(XZC)の価格推移

Zcoin(ゼットコイン)価格推移のイメージZcoin(ゼットコイン)は2016年の10月に取引が開始されました。
発行当初の価格は1/XZCあたり約100円で取引がされています。

発行から2ヶ月後の2016年の12月にアメリカの大手取引所であるBittrexに、2017年の1月にBTC38 に上場したことで価格が数百円まで上がりました。

その後、システムに重大なバグが見つかりますが、迅速な対応により価格を下げることはなく2017年の中旬には1/XZCあたり2000円まで価格が値上がりします。

さらに2017年の12月に中国の大手取引所のBinanceのユーザー投票で上場トークンに選ばれ、セキュリティー向上のハードフォークが実装された影響で2017年の12月にはなんと1万5000円まで価格が高騰しました。

2月以降は価格が下落気味で、2018年7月時点では1/XZCあたり1700円台で取引がされています。

Zcoin(ゼットコイン:XZC)の将来性は?価格は上がる?

what'next

Zcoin(ゼットコイン)は匿名性が高い他の仮想通貨よりも取引記録の追跡が可能なため、マネーロンダリングなどに悪用される可能性は低いと言えます。
そのため規制の対象となるリスクは低くなります。

しかしながら匿名性を売りにしている仮想通貨はMoneroやZcash、DASH、Bytecoinなど多く存在しています。
これらの仮想通貨とZcoinは競合しなければならず、現時点では最も時価総額が低いことからもやや部が悪いと言えます。

Zcoin(ゼットコイン:XZC)のまとめ

古文書と花

  • Zcoinは匿名性が高い仮想通貨
  • コンセンサスアルゴリズム にMTP(Merkle Tree Proof)を採用
  • 取引量を追跡できるためマネーロンダリングなどに悪用される心配がなく、規制されるリスクは他の仮想通貨よりも低い
  • MoneroやDASH、Zcashなど競合する仮想通貨は多い

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