Stellar(ステラ)は個人版リップル(ripple)と呼ばれる仮想通貨です。Stellar(XLM)の基礎情報やチャートの分析し今後の将来性や取引価格を考察いたします。さらにStellar(ステラ)に投資する上で欠かせないStellarのリスクやメリットについても分かりやすく説明します!
Stellar(XLM)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング
ステラ(XLM)の相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示
Stellar(ステラ)の基礎知識
仮想通貨ステラは、マウントゴックス社を創設したジェド・マケ−レブ氏によって開発された仮想通貨です。
ジェド・マケーレブ氏は事件前にマウントゴックスを退社しており、ハッキング事件(通称マウントゴックス事件)とは直接的な関係はありません。
2018年の1月に大きな価格の高騰があり現在は全仮想通貨の時価総額ランキングで8位に位置する、非常に大注目の仮想通貨です。
Stellar(ステラ)はリップルの個人版!
そんなStellar(ステラ)はリップル(XRP)をベースにして作られています。
リップルは世界中の銀行を1つに繋ぐリップルネットワークの構築を目標として開発されました。
現在の送金システムだと、海外送金をする際に時間もお金もかかりすぎるという障壁があります。
リップルネットワークをができれば、世界中のどこへでも安く、瞬時に送金をすることが可能になります。
一方のStellarは簡単に言えば、リップルの個人バージョンです。
リップルが銀行などの金融機関を繋ぐネットワークを作ろとしているのに対して、Stellarは個人間を繋ぐ送金ネットワークを作ることを目的としています。
世界中の人間全員がStellarのネットワークで繋がれれば、海外にいる友達、親族に瞬時に送金をすることが可能になりますし、海外の商品を購入するのも簡単に行うことができるようになると考えられています。
リップルネットワークと既存の通貨をつなぐ、ブリッジ通貨として仮想通貨リップルがあるように、Stellarのネットワーク内で用いられ、既存の通貨との交換に使われる仮想通貨が、Stellar(ステラ)です。
Stellarの通貨単位は初期はSTRでしたが、2015年にXLM(ルーメン)に改称されています。
XLMをStellarのネットワークで使って送金をすれば、既存の通貨と両替をする必要がないため、さらに早くて安い送金が可能となります。
またStellarのネットワーク内でXLMを送金する場合は送金手数料が無料になります。
Stellar(ステラ)のメリット
Stellar(ステラ)のメリットは、送金の早さ・安さにあります。
ビットコインの場合送金が完了するのに10分程度時間がかかってしまうのに対して、Stellarの個人ネットワークを用いれば世界中のどこにでもわずか5秒程度で送金をすることができます。
また銀行を介して送金を行なう必要がないため、送金手数料がかかりません。
Stellarのネットワーク内でStellar(XLM)を使えば、両替するも無いため無料で送金をすることができます。
既存の通貨を海外送金する場合、送金が完了するのに数日を要し、また最大で10%弱の送金手数料を取られることを考えれば、Stellarがいかに実用性に優れているかお分かりでしょう。
Stellar(XLM)の特徴
Stellar(ステラ)について大まかに知っていただいたところで、もう少し詳しくStellarの特徴について解説したいと思います。
①価格の変動がコントロールされている
Stellar(ステラ)はすでに1000億枚の通貨がすでに発行されています。
これはリップが発行されている通貨枚数と同じで、ビットコインの発行上限枚数の2100万枚と比べれば、圧倒的に多くなっています。
さらにStellarは1年間で全体の1%にあたる、10億枚のStellar(XLM)が追加で発行されます。
なぜ、Stellarはこんなにも通貨の発行枚数が多いのでしょうか?
Stellarは究極的に、世界中の人をつなぐことで、世界中の人にステラ(XLM)を使ってもらうことを想定しています。
その場合通貨の発行枚数が少なすぎると不便になってしまうため、通貨の発行枚数を多くしているのです。
またリップルではリップル社が半分以上のリップルを保有(ロックアップ)しているのに対して、Stellarの運営団体は5%しかStellarを保有していません。
これは先ほど同様に、多くの人にStellarを使ってもらうことを想定しているため、市場に流通する通貨の量を増やす目的です。
さらに市場に多くのStellarが出回ることで、Stellarの急激な価格の高騰を防ぐ狙いもあります。
多くの人が持っているモノは希少性が薄れるため、価格が低くなります。
Stellarの価格がビットコイン並みに高くなってしまうと、将来的に世界中で使用される場合にやはり不便になってしまいます。
このように、Stellarは運営団体によって価格が安定するように、コントロールがされています。
②中国での利用を制限している
Stellar(ステラ)のアカウント(口座)を作る場合は、フェイスブックと連携して個人認証、本人確認を行う必要があります。
実は、これにはある狙いがあります
それは中国でStellarが売買されて、価格が高騰することを防ぐためです。
中国では国の規制が厳しく、一般人の間でフェイスブックを利用することが禁止されています。
そのため認証にフェイスブックが必要なStellarを中国では取引ができません。
現在ビットコインの過半数は中国人が保持しているとも言われています。
経済発展が著しい中国でStellarが取引されるようになれば、Stellarの価格が急な値上がりをすることは間違いありません。
先ほども言ったように、Stellarの運営団体はStellarの値上がりを望んでいないため、意図的に中国でStellarが利用できなくしているのです。
Stellar(ステラ)のアカウントを作る際の注意点!
Stellar(ステラ)は個人認証にフェイスブックと連動させているため、当然ながらStellarのアカウント(口座)を作るにはフェイスブックに登録してある必要があります。
このとき、セキュリティの観点からか、登録して間もないフェイスブックですと個人認証が認められない場合があるようです。
Stellarを売買したいという方で、まだフェイスブックに登録していない方は注意が必要です。
Stellar(ステラ)のロードマップ&今後の開発予定
Stellar(ステラ)のロードマップを見ると、2018年は大きく2つの開発が進められるようです。
1つはStellar分散型取引所(S/DEX)です。
分散型取引所とはユーザーが自分自身で保有している通貨を管理することができ、また直接他のユーザーと取引ができる取引所のことです。
ブロックチェーン上で取引が行われるためハッキングに強く、直接取引することができるので時間と手数料が不要になるといったメリットがあります。
2つ目はライトニングネットワークの開発です。
ライトニングネットワークにより高速な取引処理が可能となり、スケーラビリティとセキュリティーを向上させると考えられています。
Stellarの詳しいロードマップについてはhttps://www.stellar.org/blog/2018-Stellar-Roadmap/から見ることができますので、確認してみてください。
Stellar(XLM)の将来性は?値上がりはする?
Stellar(ステラ)はすでにアフリカや東南アジアといった、金融インフラが成立していない発展途上国を中心に既に広がりを見せています。
人口の半分以上が銀行口座を持っていないと言われているフィリピンでは、金融機関がStellarと提携を結び、個人間の送金にStellarのネットワークを導入しようとしています。
またアフリカのナイジェリアの財政支援にも、Stellarは関わっています。
発展途上国は銀行などの仕組みが整っていない分、仮想通貨やStellarのネットワークなどを受け入れやすい側面があります。
日本のような先進国は既存の金融制度がしっかりと根付いているため、Stellarのような革新的なものに、すぐには対応できません。
それを見越して、Stellarは発展途上国で基盤を築いているようです。
発展途上国でStellarが広まれば、発展途上国の成長にも繋がります。
そうなればStellarの価格が上がる要因になるでしょう。
またStellarは発展途上国だけでなく、アメックスやIBMといった世界的な大企業と提携をしています。
以上のことから、Stellarの価格が今後上がることはとても期待が持てそうです。
また現在Stellarの取引が制限されている中国でも、Stellarが解禁されるされる時が必ず来るでしょう。
その時は大きな価格の高騰が期待できるかもしれません。
中国でStellarが解禁される、制限が弱くなる、といったニュースが流れないかは常に要チェックです!
Stellar(ステラ)のリスク
Stellar(ステラ)は将来的に値上がりする可能性は十分にあるものの、Stellarの運営団体は実用面から「XLM」の価格が高騰することを望んではいません。
もしStellarの価格に急激な値上がりをする兆しがあれば、運営が介入して何らかの措置を講じる可能性があります。
したがってStellarは多少な値上がりは期待できるものの、大きな高騰は期待できないかもしれません。
またStellarのベースであるリップルのリップルネットワークに金融機関だけでなく、個人も含まれるようになるかもしれません。
そうなると、Stellarの金融ネットワークが、リップルのネットワークに取って代わられてしまう恐れがあります。
リップル同様にStellarも既に実用化に向けて前進していますが、Stellarに投資する上でこのようなリスクがあることを理解しておく必要があります。
Stellar(ステラ:XLM)のまとめ
- Stellarはリップルの個人バージョン、個人間の送金ネットワークの構築が目的
- Stellarのネットワーク内で使われる通貨はルーメン(XLM)
- Stellarのメリットは送金が早い、送金が無料で行えるという2つ
- 運営団体が価格統制をする可能性があることには要注意