VeChainトークン

VeChain (べチェーン)はBMWやオックスフォード大学とも提携を結んでおり、将来性豊かな仮想通貨です。VeChain(VET)とはどんな仮想通貨なのか、特徴や価格チャート、ロードマップなどを含めて分かりやすく簡単に解説します!

VeChain(VET)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング

VeChain Thor(VET)の相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示

VeChain (ベチェーン・トール)の基礎知識

VeChainトークン

VeChain Thor(べチェーン・トール)はシンガポールに籍を置き、中国でブロックチェーン技術の研究を行っているBitSEという企業によって開発された仮想通貨です。
2017年の7月に発行されまだ通貨としての歴史は1年足らずと非常に浅いにも関わらず、すでに仮想通貨の時価総額で10位台に位置しており凄まじい勢いで成長しています。

元々はVeChainという名前でしたが2018年の3月に世界的な自動車メーカーBMWとの提携を発表した場で、VeChain Thor(ヴェチェーン・トール)への改称が合わせて発表されました。

さらに2018年の8月に今までのVENトークンをVETトークンに統合しています。

VeChain Thorの産業プラットフォーム

VeChain Thorは産業のプラットフォームを構築し、モノの価値を証明するために開発がされました。

ユーザー(企業)はVeChain Thorのブロックチェーン上に、商品が何でできているか」・「誰によって作られたか」・「どこで作られたか」・「生産コストはどれくらいかかったのか」・「商品が作られた後、どのような流通経路を辿って運ばれたのか」、というような商品の情報を記録することができます。

VeChain Thorはイーサリアムを元にして作られおり、イーサリアムのスマートコントラクト機能が備わっています。
そのため、ブロックチェーン上に登録された商品の情報は改ざんすることができません。

したがってその商品の信頼性が確かなものになり、安全性や価格が保証されることになります。

VeChainを開発したBitSEがある中国やシンガポールなどのアジア地域では、ブランド品の粗悪なコピー品、いわゆる偽物が多く市場に出回っています。
見た目上は精巧に作られているため、観光客などが騙されて買ってしまうなどといったことが問題となっています。

消費者が騙されてしまうだけでなく、安価なコピー品が多いため正規品も価格を下げざるを得ず、また粗悪なコピー品のせいで本来の商品の評判が下がってしまうことも問題視されています。

そこでVeChain Thorのブロックチェーン上に商品の情報を登録しておけば、原材料や生産地の違いでコピー品を見分けることができるようになり、商品の価値が守られることになります。

商品の正しい価値が守られれば、劣悪なコピー品のために価格を下げる必要も無くなりますし、コピー品のせいで生産者の評判が下がってしまうことも防ぐことができます。
さらに商品の生産コストや生産量・在庫数などもVeChain Thorのブロックチェーンで管理をすれば、無駄がなく効率的で適切な生産を企業は行うことができます。

またVeChain Thorのプラットフォームが構築されれば、私たち消費者は安心して買い物をすることができるようになり、粗悪なコピー品を掴まされたりボッタクリにあう心配はありません。

消費者と生産者の両方に、VeChain Thorは多くのメリットがあります。

商品情報の確認方法は?

VeChain Thorが果たす役割については、お分かりいただけたかと思います。

では具体的にどのようにして、我々消費者は商品の情報を知ることができるようになるのでしょうか?
商品を買う前にその商品についての情報を知ることができないと、コピー品を購入してしまった後で、騙されたと気づいても意味がありません。

BitSEは、商品にNFCチップ(非接触型チップ)やタグを埋め込むか、QRコードを表示することで、消費者が商品の情報について知ることができるようになる、と説明しています。
最終的には消費者のスマートフォン上で商品の情報を確認できるようになるそうです。

スマートフォンで商品の情報を確認して、そのままスマートフォンで決済までできるようになれば、買い物がとても便利になりそうですね!

VeChain Thor(べチェーン)のメリット

空に親指を突き上げる

VeChain Thorのメリットとして商品の信頼性・安全性が確保されることで商品の価値が守られ、消費者が安心して買い物ができることが考えられます。

例えば、スーパーで野菜を買うときにも、その野菜がどこで作られたか、どういった経路で運ばれてきたのか、収穫されてから何日が経っているのかがすぐに分かるようになります。
そのため、外国産の野菜を国産と偽って販売することは不可能となり、消費者は安心して食事をすることができます。

また医療分野にVeChain Thorが活用されれば、外国の薬を投与する場合でも安心して使用することができるようになります。

さらに商品を作る企業が、VeChain Thorのブロックチェーン上で生産量・生産コストなどを管理すれば、効率のいい生産プロセスが導き出せます。

さらにVeChain Thorのプラットフォームを利用している企業同士がプラットフォーム上でつながることも可能で、原材料の発注、製造の依頼、卸しから店頭販売までの過程が従来よりもスムーズに簡潔に行えるようになることも期待されています。

VeChain(べチェーン)のユースケース

VeChainのユースケース

VeChainは多くの業界で活用が見込まれています。

公式サイトに挙げられているユースケースによると、自動車産業において車の修理利益・保険・各種登録・運転手の行動をブロックチェーンに記録することで車のメンテナンスや中古販売の助けになると考えられています。

医療分野では薬品・医療機器の情報をVeChain Thorに記録することで患者と医師が安心して医療措置を行えるようになります。

ラグジュアリー・ファッション業界では高級品にスマートチップを埋め込み、リアルタイムで販売チャネルを監視することでコピー品が出回るのを防ぐことができます。

またVeChainは農業分野での活用も想定されています。

農薬や農業製品、土壌や気候といった環境をブロックチェーンに記録すれば生産者は効率的な生産を行うことができ、より品質の良い作物を育てることができます。
さらに環境への肥料や農薬の影響を最小限に抑えることもできます。

消費者は安心して野菜や果物を口にすることができます。

VeChain(べチェーン)の特徴は?

手の上にカメラ

VeChainThorのブロックチェーンでは、トークンが2種類存在します。
それはもともとあったVeChain(VEN)と、2018年の3月にVeChain Thorに名称変更が発表されたときに発表された、THOR POWERという仮想通貨の2つです。

VENは企業同士の支払いに使われる仮想通貨になります。
原材料の発注、製造依頼などもVeChain Thorのプラットフォーム上で行われるようになったときに、VENが使われれば企業間の支払いがスムーズになります。

将来的にBitSEがプラットフォーム上でAmazonのように物流まで担うようになれば、我々消費者はVeChainを使ってBitSEから直接商品を購入することができるようになると考えられます。

新しく誕生したTHOR POWERはブロックチェーンを使用するときのコストとして使用されます。
例えるならばNEOのブロックチェーンの運営に使用されるNeoGasのような存在です。
THOR POWERはVeChain保有者に対して、2018年の4月から随時AirDrop(無料配布)される予定です。

またVeChain ThorはコンセンサスアルゴリズムにPoA(Proof of Authority)を採用しています。

PoAとはトランザクション処理をプライベートなネットワーク内で権限(=Authority)を持ったノードだけが行う取引承認の方法のことです。
VeChain ThorではこのPoAのおかげで取引処理が高速となり、スケーラビリティ問題の心配がありません。

VeChain(VET)の価格推移&チャート

VETの価格チャート

VENは2017年の8月に取引が開始され、当初は1VENあたり約20円前後で取引がされていました。

2017年の11月に中国の大手取引所であるBinanceに上場したことで、それまでの1VENあたり20円台から年末には200円台にまで価格が上昇します。

年明けの2018年の1月には日本にも進出している仮想通貨交換業者BITOCEAN(ビットオーシャン)と提携をしたことで、1VENあたり800円となりました。

その後アメリカなど世界各国で仮想通貨の規制の動きが強くなったことで、価格が下落してしまいますが、4月にBMWとの提携を発表し、THOR POWERの発行を発表したことで価格が上がります。

2018年の8月にはVETトークンへブロックチェーンが移行され、ワクチンの追跡ソリューションズを開発する事業において中国政府と提携を結んだことを発表しました。

これを受けて、8月には2日以内で70%近くも価格が上がることとなりました。

VeChain(べチェーン)のロードマップ&今後開発予定

VeChainのロードマップ

VeChainの公式サイトに載せられているロードマップによると、2018年にはLisk(リスク)でも導入されているフォージング(鋳造)サイドチェーン・クロスチェーン 機能が開発される予定となっています。

フォージングとは取引承認を行うノードを投票によって選出することで、自分が投票したノードが選ばれれば報酬を受け取ることができます。

サイドチェーンはメインのブロックチェーンを補助するチェーンのことで、導入されればVeChainの取引処理がより早くなると考えられます。

クロスチェーン は他のブロックチェーンとVeChainのブロックチェーンに相互性を持たせるための技術です。

VeChain(べチェーン:VET)の将来性は?価格は上がる?

株価情報と地球

VeChain Thorの開発元であるBitSEはBMWや、オックスフォード大学との共同技術開発も発表しています。
世界的な超大企業と大学から注目されていることから、VeChain Thorの期待値の高さが伺えます。

VeChain Thorのプラットフォームは確実な需要があり、私たちの生活に必需な衣食住に関する商品だけでなく誤りが許されない医薬品や、電化製品など、全ての商品・製品がブロックチェーン上で管理することができます。

私たち消費者の安全にも関係することですし、コピー品が減れば企業の利益が増え、企業の生産性の向上も期待できます。
したがって今後、一国の政府が国をあげてVeChain Thorを導入する可能性も十分にあり得ます。

今まで広大な産業のプラットフォームを作ろうという試みがなされたことがないため成功するかどうか確実なことは言えませんが、競合がいないというのもVeChain Thorにとっては大きな強みです。

結論として、今後VeChainの価格が大きく上昇することには大きな期待が持てると言えるでしょう。

VeChain (べチェーン:VET)のまとめ!

パソコンを見て微笑む女性

  • VeChain Thorは産業のプラットフォームを構築し、商品・サービスの価値を証明するために開発された仮想通貨
  • 商品の情報をブロックチェーン上で管理することで効率的な生産が可能となり、消費者は安心して買い物をすることができるようになる
  • BMW、オックスフォード大学と提携を結んでおり、VeChainの技術・プロジェクトは世界中から注目をされている

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