Siacoin(シアコイン)トークン

シアコイン(Siacoin)はストレージを貸したい人と利用したい人をつなぎ、分散型クラウドサービスを提供する機能が特徴です。既存のクラウドサービスよりも画期的でメリットが多いシアコイン(Siacoin)のクラウドサービスは今後の情報化社会の中枢を担う存在となるかもしれません。ここではそんなシアコインに関する情報や価格チャート、時価総額などを含め、分かりやすく解説いたします。

Siacoin(SC)リアルタイム価格相場と時価総額ランキング

シアコインの相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示

Siacoin(シアコイン)の基礎知識

Siacoinトークン

Siacoin(シアコイン)は2015年に発行された仮想通貨で、通貨単位はSCで表されます。
2018年の1月に1SCあたり10円まで価格が上がったものの、その後下落し2018年5月現在は1SCあたり約2円程度で取引がされています。
時価総額では2017年の中盤に10〜20位台となりましたが、その後は他の仮想通貨に押され気味で現在は30位代の中盤に位置しています。

とはいえSiacoinは今後の情報化社会の中枢を担う可能性を秘めた仮想通貨で、日本での知名度は低いものの将来性は大いに期待できると言っても過言ではありません。

Siacoin(シアコイン)の分散型クラウドサービス

そんな隠れた有望アルトコインSiacoinは、分散型クラウドサービスを提供するために開発がされました。
クラウドサービスのストレージは一般人のデバイスの空き容量が利用されるなど、とてもユニークで画期的な従来のクラウドサービスとは一線を画したものとなっています。

次に、詳しく解説したいと思います。

Siacoinが提供する分散化クラウドサービスとは?

地球儀とスマートフォン

Siacoinのプロジェクトの目的は、ユーザーに分散型クラウドサービスを提供することです。

Siacoinの分散化クラウドサービスを解説する前にまずは既存のクラウドサービスとは何か、またその問題点は何かを考えてみたいと思います。

一般的なクラウドサービスとは?

クラウドサービスとは例えばAppleのiCloudやマイクロソフト社のOneDrive、アマゾンのAmazonDrive、Dropboxのように、インターネット上のサーバーに情報・データを保存・管理しておくサービスのことです。

インターネットに接続できる環境ならばどこからでも、またどのデバイスからでもデータにアクセスすることができ、情報の共有も簡単なことからすでに個人・法人を問わずデータ管理の方法として一般的になりつつあります。

しかしながら既存のクラウドサービスには、コストが高い・クラウドを提供している企業は自由にデータにアクセスすることができる・データを管理している企業がハッキングされると顧客のすべてのデータが流出してしまう、といったデメリットが少なからず存在します。

そこでSiacoinはブロックチェーン技術を用いてデータを分散して管理するクラウドサービス、分散型クラウドサービスを提供しようとしています。

とはいえただ分散化クラウドサービスを提供するのではなく、その方法はとてもユニークで画期的なものです。

次にSiacoinの分散化クラウドサービスの仕組みを見ていきましょう。

Siacoinの分散型クラウドサービス

Siacoinではクラウドのデータの管理場所に一般人のパソコンの空きストレージを利用します。

Siacoinに空きストレージを貸し出すのは誰でも行うことができ、貸し出すストレージの容量や稼働時間、手数料によって運営から報酬がSiacoinで支払われます。
反対にSiacoinのクラウドサービスを利用したい人は、貸し出されている一般人のストレージを容量・価格・時間といった用途別に選んで利用します。

Siacoinのクラウドサービスを利用する人、は従来のクラウドサービスよりも安価でSiacoinのクラウドを利用することができます。
クラウドですのでインターネットに接続できる環境ならばどこからでも、どの端末からでもデータにアクセスすることが可能です。
またブロックチェーンによってデータが記録されているためデータを改ざんするのはほぼ不可能で、分散化されて保存されているのでハッキングをすることもできません。
もちろん、空きストレージを貸す人は自分のパソコンに保存されている他人のデータを見ることは不可能ですし、いかなる理由・方法でも第3者が管理されているデータにアクセスすることは不可能となっています。

またストレージを貸す側の人(ホスト)は、自分で手数料を自由に設定することができます。
ホストは貸し出すストレージの容量や稼働時間でSiacoinの運営からランキングづけされ、利用者はそれを参考にしてホストを選ぶことができます。

空きストレージを貸す側は無駄なストレージを有効活用してさらに報酬まで受け取ることができ、Siacoinを利用する側は既存のクラウドサービスよりも優れたクラウドサービスを利用することができる、まさに双方にメリットのあるwin-winの関係です。

一般人の空きストレージを利用するというクラウドサービスはとても画期的で、今後ますますデータが増えていく情報化社会にでSiacoinはその中枢を担う存在となるかもしれません。

Siacoin(シアコイン)のデメリットは?

FEAR

Siacoinはとても面白いプロジェクトを掲げた仮想通貨ですが、少なからずデメリットも存在します。
次に見てみましょう。

競合の存在

Siacoinのように、ブロックチェーンを用いて分散化クラウドサービスを提供しようとしている仮想通貨は他にも存在します。
例えばStorj(ストレージ)やMaidsafecoin(メイドセーフコイン)などが挙げられます。
今後、Siacoinがこれらのライバルと競合する可能性は大いにあります。

とはいえSiacoinはStorj(ストレージ)やMaidsafecoin(メイドセーフコイン)よりも時価総額が高く、現状は知名度も上ですので少しばかり優位に立っていると言えるかもしれません。

個人向けではない

Siacoinのクラウドサービスは〇〇TBという単位で利用することができます。

個人でそこまでの容量のデータを使用することは考えにくく、Siacoinはどちらかというと企業のように大量のデータを保存・管理する利用者に向いていると考えられます。

またストレージを貸し出す側は原則ではないものの、4TB以上の容量の提供が推奨されています。
そのため多くのストレージを貸し出そうと思うと、高価なHDD(ハード・ディスク・ドライブ)を用意する必要があります。

現状はあまり儲からない…

Siacoinの現状はと言うと、空きストレージを貸し出している人は多いものの利用者が少ないと言う状況です。
当然、利用者がいなければ利益も出ませんのでSiacoinにストレージを貸し出してもあまり儲からず、むしろHDDの設備投資や電気代などのコストの方が高くついてしまうというのが現状です。

Siacoinの価格が上がるか、利用者が増えるかしないとホスト側の利益にはなりません。

ホスト側のインセンティブがないとホストの数も減ってしまい、利用する側・貸す側と共倒れとなってしまう可能性もあります。

Siacoin(シアコイン)のクラウドサービスの利用方法

アプリのボタンを押す人

ここで簡単にSiacoinのクラウドサービスを利用する手順をご紹介します。

手順としては

  1. https://sia.tech/get-startedから自分のデバイスにあったSia-UIをインストール
  2. 価格・ストレージを見て、貸し出されているストレージを選択
  3. 手数料の支払い(1ヶ月間、1TB使用で約200円)
  4. ファイルのアップロード

といった感じです。

最小40MBから利用することができ、ファイルのアップロード前にファイルを圧縮することが推奨されています。

詳しい手順はSiacoinの公式ホームページの「http://siasetup.info/learn/renting」に書かれていますので、利用を希望する方は読んでみてください。

Siacoin(シアコイン)にストレージを貸し出す方法

for RENT

次にSiacoinにストレージを貸し出す手順をご紹介します。

手順としては

  1. https://sia.tech/get-startedから自分のデバイスにあったSia-UIをインストール
  2. 4TB以上のストレージを用意
  3. ホスト価格の設定 (推奨されているのは平均価格の39SC/TB/月←約80円)
  4. ストレージをSiacoinに登録
  5. 利用者が見つかれば賃料をSiacoinから受け取ることができる

といった感じです。

Siacoinに貸し出すストレージが1TBに満たない場合、Siacoinに担保として余分に手数料を支払わなければいけないので注意してください。

またSiacoinはホストを料金・ストレージの稼働時間・容量などからランキング付けしており、より多くの利用者を獲得したかったら、このホストスコアと呼ばれる採点を上げる必要があります。
こちらも注意事項やより具体的な方法などが「http://siasetup.info/learn/hosting」に書かれていますので、ホストを希望する方は読んでみてください。

Siacoin(SC)の価格推移・チャート

Siacoinと矢印

Siacoinは2015年の8月から取引が開始されました。
発行から2017年の5月頃までは1SC、1円にも満たない価格でしたが、5月には1円を突破、その後、1ヶ月で2円になっています。
その後は時価総額で10~20位以内を推移するなど勢いがありましたが、12月には0.5円まで価格が下がってしまいました。

しかしながら12月に行われたマイニングの難易度調整の影響か、1月には1SCあたり約10円と価格が大高騰します。
この時期に知名度もグンと上がり、Siacoinの利用者・ホストが急増しました。

二度目の大高騰を見せるもその勢いは長く続かず、再び1円代に値下がりしてしまいます。

4月に三度上昇の兆しを見せるも、これはネット上のデマが原因だったようです。

現在は1SCあたり、約2円で取引がされており、時価総額も30位台に位置しています。

Siacoin(シアコイン)のロードマップ&今後の開発予定

地球儀と本とビン

Siacoinのロードマップを見ると、2014年にプロジェクトが構想され、2015年にベータ版のリリース、2016年にメインネットが開発され2017年に取引処理のスピード、安定性を増すための開発が行われた、と過去の歩みを大まかに把握することができます。

今後のロードマップと開発予定ですが、2018年中にデータをコールドストレージで保管することができるように開発がされ、いよいよ一般企業でSiacoinが使用され始めるようです。

コールドストレージとはインターネットに繋がっていないオフラインのデータの保管場所のことです。
オフラインのため、ハッキングやコンピューターウィルスの心配が全くなく、より安全にデータを管理することができます。

2019年、2020年には既存クラウドサービスの大手、アマゾンを上回るクラウドサービスを提供するとあります。
これはあくまでも目標でしょうが、今後Siacoinの利用者が増えれば、アマゾンを超えるのというも夢物語ではないかもしれません。

Siacoin(シアコイン)の将来性は?価格は上がる?

右上を指す男性

Siacoinは従来のクラウドサービスを上回る、画期的な分散型クラウドサービスを提供しようとしています。
一般人の空きストレージを利用するという方法はユニークで、貸す側も利用する側も両方にメリットがあるという点は大きな魅力があります。

しかしながら現状は利用者の少なさとSiacoinの価格の低さから、ホスト側に大きなインセンティブがなく、このままではホストがいなくなり、企画倒れになってしまう可能性が出てきてしまっています。

とはいえSiacoinのロードマップによると、今後は大きなストレージを必要とする企業の利用が増えるようです。

企業という大口の顧客が増えれば、個人利用者の増加とSiacoinの価格上昇が期待できそうです。

Siacoin(シアコイン)のまとめ

パソコンのキーボードを打つ手

  • Siacoinは分散型クラウドサービスを提供する仮想通貨
  • 空きストレージを貸したい人と利用したい人をつなぐ、マッチングのプラットフォーム
  • 貸す側は手数料・容量・期間を自由に決めることができ、利用者が見つかれば運営から報酬を受け取ることができる
  • 利用する側は自分の利用用途にあったストレージを選択し、手数料を払ってストレージを利用する
  • ブロックチェーンを利用した分散型クラウドサービスなので、手数料が安い・データの改ざんができない・ハッキングのリスクが低いといったメリットがある
  • 現状は貸し出す側は多いものの利用者が少なく、Siacoinの価格も低いことからホスト側に明確なインセンティブがない
  • 今後は企業といった大きなストレージを必要とする大口の顧客が利用者となることに期待

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