仮想通貨の重要基礎知識!ドミナンスを解説

ドミナンス(dominance)とは仮想通貨の投資において非常に大切な指標の1つです。ドミナンスを理解すれば、今後仮想通貨の価格が上がるか下がるかを予想することもできます。ドミナンスとは何か、実際の分析方法まで簡単に解説します!

はじめに

仮想通貨の値動き

仮想通貨のニュースを見ていると、よく「ドミナンス」という言葉を目にすることはないでしょうか?

例えば、
「ビットコインのドミナンスが何割下落!」
「イーサリアムのドミナンスが〇〇%上昇!」
といった感じです。

実はドミナンスを理解することができれば、仮想通貨の値動きをある程度、予測することができるのです。

もし次に仮想通貨の価格が上がると分かればその通貨を買い増しすることができますし、価格が下がると分かれば早めに売却をして損失を被ることを防げます。

なのでドミナンスを理解することは、今後、仮想通貨の投資を行っていく上で必須なのです。
そこで今回はドミナンスとは何か、ドミナンスからどのようにして値動きを読み取ればいいのかを解説していきます。

ドミナンスとは?

クエスチョンマークを囲む人

ドミナンスは日本語で支配、占有と訳されます。
簡単に言ってしまうと、全仮想通貨の時価総額でその仮想通貨の時価総額がどれだけのウェイトを占めているかを表す指標のことです。
仮想通貨の時価はその通貨の価格とリンクしているため、ドミナンスが分かればその通貨が値上がりしているのか値下がりしているのか理解することができます。

ドミナンスのチャートはドミナンスのチャート図(CoinMarketCap)のページから見ることができます。

ドミナンスの基準はビットコイン

仮想通貨の世界ではよく「ビットコイン・ドミナンス」という考え方があります。
ビットコインは言わずと知れた代表的な仮想通貨です。
世界で最初の仮想通貨でもあり、ほとんどの仮想通貨はビットコインの技術を基にして作られています。

ビットコインの時価総額は現在15兆円と2位のイーサリアムに3倍もの差をつけて圧倒的なドミナンスを占めています。
そのためビットコインはドミナンスを分析するときに、しばしば基軸として他の仮想通貨と比較がされるのです。

またビットコイン以外の仮想通貨を全てひっくるめて、「アルトコイン」と言います。
正式名称はAltnative Bitcoinと言い、ビットコイン以外の仮想通貨、という意味です。

全ての仮想通貨は大きく分けて、ビットコインとアルトコインに分別できます。

そのためビットコインのドミナンスを見れば、仮想通貨が今値上がりしているのか値下がりしているのかを見分けることができるのです。

例えば、ビットコインのドミナンスが上がると、そのほかのアルトコインのドミナンスは下がります。
反対にビットコインのドミナンスが下がると、アルトコインのドミナンスは上がることになります。
ビットコインとアルトコインは常に逆関係になっているのです。

ビットコインのドミナンスが下がっていれば、アルトコインのドミナンスが上がっているため、
「今は多くの人がビットコインからアルトコインに資産を移行しているな」
と推測することができます。
また、ビットコインのドミナンスが上がっていれば、アルトコインのドミナンスが下がっているため、
「アルトコインからビットコインに買い替えている人が増えているな」
と分かります。

上記で紹介した「CoinMarketCap」のページでは、ほかのアルトコイン(リップルやイーサリアムなど)のドミナンスも見ることができます。
さらにビットコインとリップルのドミナンスを比較したり、リップルとイーサリアムのドミナンスを比較といったように2つの仮想通貨のドミナンスを比較することも可能です。
したがって、ビットコインを買っていた人がリップルを買い始めているな、といった推測をすることもできます。

ドミナンス50%理論

ドミナンスにはドミナンス50%理論と呼ばれる面白い原則があります。

ドミナンス50%理論とは、ビットコインが48〜52%のドミナンスになると、それまで上昇を続けていたアルトコインの価格が下がる、というものです。

ドミナンス50%理論はさしたる確証があって唱えられているわけではありません。
ドミナンスが50%を超えると通貨の価格が下がる、なんて決まりはどこにもないのです。

にも関わらず、2017年の7月と9月にはビットコインのドミナンスが50%付近になった途端にアルトコインの価格が暴落しています。
なんだかオカルトめいた理論ですが、実際に信用して投資の指標としている人は非常に多く、事実かどうかは分かりませんが、豆知識程度に覚えておいて損はないかもしれません。

ビットコインドミナンス

ビットコインのドミナンスチャート図

それでは実際にビットコインのドミナンスを見ていきましょう。

ご覧になってすぐに分かるとおり、ドミナンスがカウントされるようになった2013年から2017年の3月までは仮想通貨市場の85%のドミナンスがビットコインでした。
ビットコイン以外の仮想通貨の時価総額を全て合わせても、ビットコインの時価総額の5分の1程度しかなかったのです。

しかし2017年の3月に、ビットコインはそのドミナンスを多く下げることになります。
理由はというと、アメリカ証券取引委員会(SEC)にビットコインを証券として登録してもらい、証券取引所でもビットコインの売買が可能にするための申請が却下されたことです。
ビットコインが株式同様に金融商品と見なされれば、アメリカ証券取引委員会のお墨付きということで信用が増します。
このことを上場投資信託(EFT)と言います。
ビットコインの上場投資信託が認められれば、多くの人がビットコインに投資をすることになるだろうという期待がされていました。
しかしながら、結果的にアメリカ証券取引委員会はビットコインの上場投資信託を拒否します。
そのため、多くの人の間にビットコインへの失望が広まり、それまで過去最高価格を更新し続けていたビットコインは極端な価格の下落を見せたのです。
上場投資信託が拒否されたこと以外にも、多くの人が仮想通貨の投資を始めた、ビットコインのシステムに不安が巻き起こったこと(ハードフォーク問題)がビットコインの価格を下げた要因として考えられます。
最終的に、ビットコインの価格は当時の最高値であった14万円から12万円台にまで下落してしまいました。
現在はビットコインの価格は80万円台を推移していますし、数万円程度の値動きなんて当たり前のように起こっています。
そのため今の感覚からしたらそんなに騒ぐようなことではないと思いますが、当時の値動きからするとビットコインバブルの終焉とまで言われるほどの価格の下落だったのです。

その後、2017年の年末にかけてビットコインのドミナンスは徐々に回復していくも、12月に再び30%台にまでドミナンスが下がっています。

2017年の年末にビットコインは過去最高値である1BTCあたり230万円まで値上がりしました。
その理由はアメリカの大手仮想通貨取引所であるCBOE(シカゴオプション取引所)で先物取引が始まったことが要因と言われています。
先物取引とは、簡単に言えば、仮想通貨の購入予約です。
CBOE(シカゴオプション取引所)がビットコインの先物取引を始めたことに伴い、ナスダックや東京金融取引所もビットコインの先物取引の検討を発表しました。

その結果、ビットコインは空前絶後の230万円に達したのです!

しかしその勢いは長くは続きません。
大高騰の反動か、1BTCあたり100万円にまで価格が下落してしまったのです。
それに伴い、ビットコインのドミナンスも30%まで下がることになりました。

ビットコインのドミナンスと価格の比較

ビットコインのチャート

総時価総額のパーセンテージ

基本的にドミナンスが上がれば価格は上がり、
ドミナンスが下がれば価格は下がります。
しかしながら、最近はアルトコインの時価総額が増していっているため長期的に見ると、ドミナンスと値動きが一致しない場合があります、

時価総額ランキングで100位台の仮想通貨でも現在、160億円もあります。
そのためビットコインの影響力が下がっているのが現状です。

ドミナンスを分析する場合は短期的なチャート分析に用いるほうがいいでしょう。

次に短期間でのビットコインのドミナンスと価格のチャートを見てみましょう。

短期間のビットコインドミナンスと価格チャート

総時価総額のパーセンテージ

ビットコインのチャート

短期間でドミナンスと値動きを比較してみると、相関関係が良く分かります。
ご覧のとおり、ドミナンスが下がっているときは、価格も下がり
ドミナンスが上がっているときは、価格が上がっています。

まとめ

デスクトップパソコン

ドミナンスは仮想通貨の時価総額が全仮想通貨の時価総額でどれくらいの割合を占めているかを示す大事な指標です。
基本的にはドミナンスが下がれば、仮想通貨の価格は下がり
ドミナンスが上がれば、仮想通貨の価格は上がります。
しかしながら、最近は多くのアルトコインが勢いを増しており、長期的に見るとドミナンスと価格の上下が一致しないケースが増えています。
したがって、短期期間で仮想通貨の価格が上がっているのか、下がっているのかを把握するのにドミナンスは役立ちます。

また、ビットコインは仮想通貨の中で最も時価総額が高いため、ビットコインはドミナンスの基軸として用いられます。
ビットコインのドミナンスが上がればアルトコインのドミナンスは下がり、
ビットコインのドミナンスが下がれば、アルトコインのドミナンスは上がります。

しかしながら、ビットコイン以外にも多くのアルトコインが登場し、現在仮想通貨の時価総額ランキングで100位近くの仮想通貨でも時価総額が150億円近くあります。
多くのアルトコインが影響力を増していますし、そうなるとビットコインのドミナンスは10〜20%近くまで下落すると思われます。
もともと、仮想通貨の時価総額から値動きを推測することの有効性には疑問性が持たれていますし、将来的にはドミナンスに大きな信用を寄せないほうがいいかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事