BINANCE(バイナンス)

BinanceCoin(BNB)は大手取引所であるBinance(バイナンス)によって発行されている仮想通貨です。BinanceCoinは取引手数料が割引されたり上場通貨の投票権に使われたりと、多くの特徴を持っています。BinanceCoinとはどんな仮想通貨なのか、価格が上がる可能性はあるのかをBinanceとの関係や価格チャート、将来性を含めて簡単に解説していきます。

Binance Coin(BNB)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング

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Binance Coin(バイナンス ・コイン)の基礎知識

BinanceCoin

Binance Coin(バイナンス ・コイン)は中国の大手仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス) によって発行されている仮想通貨です。
2017年の7月に発行され、通貨単位はBNBで表されます。

Binance Coinは主にバイナンス内での取引手数料に使用されています。

取引手数料以外にもBinance Coinには様々な使用用途があり、BNBは今後価格が上昇する可能性を十分に持っている仮想通貨です。

中国の大手取引所Binanceとは?

バイナンスは中国の大手仮想通貨取引所です。

拠点は中国本土ではなく香港に置かれているため、中国政府による規制の影響は受けづらくなっています。

バイナンスは取引手数料が格段に低いことや、多くの仮想通貨を取り扱っていることから世界中で人気の取引所で、2017年には世界の仮想通貨取引所の中で取引量が1位となりました。

バイナンスのウォレットにビットコインを保有しておくと、その保有量に応じて、ビットコインからフォーク(分裂)した通貨を無料で受け取ることができる、という点も人気の1つです。
過去には2017年の12月にビットコインからハードフォークしたビットコイン・ゴッド、同じく2017年の12月に誕生したビットコイン・ウラン、2018年の1月に誕生したビットコイン・キャッシュプラスが、バイナンスによってビットコイン保有者にそれぞれ配布されました。
時期は未定ですが、新たにビットコインからハードフォークする予定の仮想通貨、ビットコイン・シルバーもバイナンスのウォレットにビットコインを保有しておけば無料で受け取ることができます。

また、2018年の3月にバイナンスは2018年の3月にハッキング被害にあったというニュースが流れました。
当初は世界的大手の取引所がハッキングされたとあって市場は大パニックとなったのですが、正確にはバイナンスがハッキングをされたのではなくバイナンスを騙ったフィッシングサイトが原因であったということが明らかになります。
バイナンスはフィッシングによる不正な取引をいち早く検知してすぐに全仮想通貨の出金を停止したため、結果的に盗まれた仮想通貨はありませんでした。
この事件への対応力と対応の早さは世界中から賞賛が寄せられました。

ハッキングが行われそうにはなったものの、バイナンスのセキュリティの確かさを見せつける結果となったのです。

ですが事件の影響からか、日本の金融庁がバイナンスの日本での営業を禁止するなど、バイナンスの日本進出は一時頓挫してしまいます。
バイナンスのCEOはまた時期を見計らって日本での営業に乗り出すと述べていますが、私たち日本人からすると少し残念でもあります。

Binance Coin(BNB)とは?

Binance Coinのトークン画像

バイナンスは仮想通貨の取引の基軸通貨にビットコインやフィアット通貨(円やドルなどの既存の通貨)だけでなく、Binance Coinも用いています。

バイナンスは仮想通貨取引所の中でも取引手数料が低いことが特徴で、手数料は送金額のたった0.1%しかかかりません。
それがBinance Coinを手数料に使用すると、なんと手数料は送金額の0.05 %に割引されます。

このBinance Coinによる取引手数料の割引は期間限定であり、年々手数料の割合は変わっていきます。
Binance Coinが発行された2017年の7月からの1年間は、取引手数料は0.05%ですが、2018年の7月からは0.075%、2019年の7月からは0.0875%、2020年の7月からは0.09365%、と手数料の割合は上がっていきます。
2021年の7月以降、Binance Coinでの手数料がどうなるかはまだ未定ですが、それでも取引手数料が0.1%を超えることはないとされています。

Binance Coinはバイナンス内での取引手数料だけでなく、他にも様々な使用方法があります。
次に見ていきましょう。

上場通貨への投票権としてのBinance Coin

バイナンスでは、月に一度バイナンスに上場する仮想通貨を参加者が投票で決める、「Community Coin of the month」というイベントが行われます。
このイベントの参加者が未上場の仮想通貨に投票する投票権に、Binance Coinが使われます。
参加者は1回の投票に、0.01BNBを支払うことで通貨への投票をすることができます。

バイナンスは世界有数の取引所であり、上場した仮想通貨は大きな高騰が期待できます。
自分が持っているマイナーな仮想通貨が投票によって上場することが決まれば、自分の資産が一気に何倍にもなる可能性があります。
そのためCommunity Coin of the monthには多くの人が参加をし、また投票権であるBinance Coinは活発に売り買いされます。
したがってこのイベントの前後にはBinance Coinの価格が上がることが多く見られます。

バイナンスからのICOトークンの購入に

バイナンスから発行されるICOトークンを購入するのに、Binance Coinを使うことができます。
ICOとは簡単に言えば、企業が仮想通貨を発行して売ることで事業のための資金調達を行うことです。

ICOによって発行された仮想通貨は、企業の実績やその後の業績によって何倍にも値上がりすることがあります。
そのためバイナンスで有望なICOが行われる際にはBinance Coinの需要が高まります

過去には時価総額で上位のTRON(トロン)がバイナンスでICOを行う際に、Binance Coinの価格が大きく上昇したことがありました。

分散型取引所で大きな役割

バイナンスやbitflyerなど、今ある仮想通貨の取引所は1つの運営団体が全てを管理している、中央集権型の取引所であると言えます。

利用者は自分が保有している仮想通貨や秘密鍵の管理を取引所に任せています。
そのため、取引所がハッキングされると自分が持っている仮想通貨が全て失われてしまう可能性があります。
また取引所が経営破綻してしまうというリスクもあります。

そこで特定の管理者がいなくても仮想通貨取引を行うことができる取引所、分散型取引所をバイナンスは将来的に作ろうとしています。
分散型取引所ではブロックチェーン上で参加者自身が自分の資産を管理しながら、他の参加者と仮想通貨の取引を行うことができます。
そのためハッキングをされるリスクが低く、取引所を仲介せずに通貨の売買をすることができるので取引スピードが早い、取引手数料も不要になるといったメリットがあります。

分散型取引所となったバイナンスで重大な役割を果たすのが、Binance Coinです。
分散型取引所の中で、Binance Coinは取引のための基軸通貨になると言われています。

BinanceによるBinance Coinの買い戻し

契約を結ぶ人たち

バイナンスは四半期ごとに、利益の20%でBinance Coinを買い戻しを行います。
つまりBinance Coinが発行された月である7月から3ヶ月ごと(10月・1月、4月、7月)にBinance CoinはBinance Coinは買い戻しされるのです。

バイナンスによって買い戻しされたBinance Coinは破棄、バーン(burn)されます。

バーンを行う目的はBinance Coinの価格を安定化させることであり、バイナンスはBinance Coinの総発行枚数 の半分、1億BNBを最終的にはバーンする予定であると述べています。

Binance Coin(BNB)の価格推移&チャート

BinanceCoinの価格チャート

Binance Coinは2017年の7月に発行されて以来、緩やかに上昇を続けていました。
2017年の10月から仮想通貨市場全体が勢いを見せ、バイナンス内の仮想通貨取引が活発になった影響でBinance Coinも価格が高騰します。
11月頃に1BNBあたり約500円だったのが、なんと2018年の1月には約2000円までなりました。
その後、中国・アメリカ政府など各国が仮想通貨の規制を強化する方針を発表したためBinance Coinも他の仮想通貨同様に価格を下げてしまいます。

3月にはバイナンスのハッキング騒動があり、それを受けてBinance Coinの価格は減少傾向でしたが、2018年5月頃は上昇の傾向を見せています。

細かくチャートを見てみると、2017年8月にTRONがICOしたときや、Community Coin of the monthが開催されたときにはBinance Coinの価格も上がっています。

また、バイナンスに有名通貨が上場したときにもBinance Coinの価格が上がる傾向があります。

バイナンスでICOが行われるとき、Community Coin of the monthが開催されるとき、バイナンスに仮想通貨が上場するときはBinance Coinの価格に要チェックです。

Binance Coin(BNB)の将来性は?価格は上がる?

財務分析の書類とタブレット

Binance Coinはバイナンス内の取引手数料やICOトークンの購入、上場通貨の投票に使われます。
そのため、Binance Coinの価格が今後上がるかどうかはバイナンス次第です。

バイナンスは世界でも大手の取引所ですし、2017年は取引所の中で取引量が最も多かった取引所でした。
バイナンスに上場した仮想通貨は軒並み価格が上がっていますし、将来的に分散型取引所を目的としていることからバイナンスが仮想通貨市場に与える影響は現在も将来も大きなものです。
したがって今後、Binance Coinの価格が上がることは大きな期待が持てそうです。

とはいえ、分散型取引所が構築される前にバイナンスがハッキング事件にあってしまったり、国の規制にかかたりバイナンス自体が倒産して営業停止となってしまうリスクもあります。

Binance Coin(BNB)のまとめ!

コーヒーを飲みながら会議をする様子

  • Binance Coinは中国の取引所であるバイナンスで通貨の取引手数料に使用される仮想通貨
  • Binance Coinを取引に使えば手数料がたったの0.05%に
  • 上場通貨の投票権やICOトークンの購入、分散型取引所での役割などBinance Coinの使用用途や将来性は十分!
  • バイナンスでICOが行われるとき、[Community Coin of the month]が開催されるとき、バイナンスに仮想通貨が上場するときはBinance Coinの価格に要チェック
  • Binance Coinの価格が上がるか下がるかはバイナンス次第、バイナンスがハッキングされたり営業停止となるリスクも考慮する必要がある

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