Ontologyトークン

Ontology(オントロジー)とはビジネスの場にブロックチェーンを導入することを目的とした仮想通貨です。本記事ではOntology(オントロジー)の特徴や価格チャート、ロードマップ、将来性さらにはNEO(ネオ)との関係も含めて分かりやすく解説します。

Ontology(ONT)リアルタイム相場価格と時価総額ランキング

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Ontology(オントロジー)の基礎知識

Ontology(オントロジー)のロゴOntology(オントロジー)はOnchainという中国のブロックチェーン技術を研究する企業が開発した仮想通貨です。

通貨単位はONTで表され、2018年5月現在は1ONTあたり7ドル(約700円)で取引がされています。
Onchainの創業者は中国版イーサリアムと呼ばれるNEOの創業者でもあり、OntologyはNEOと深い関係があります。

また、Ontology(オントロジー)はNEO(ネオ)のプラットフォーム 上から発行されたNep5トークンで、NEOをベースとして作られているという特徴があります。
そのためトランザクション処理が早い・NEOガスに相当するものがOntologyにもあるなど、NEOとの類似点が多く見受けられます。

そんなOntologyは、マルチチェーンと分散型トラスト・プラットフォームを用いてビジネスの場にブロックチェーンを導入することを目的としています。
これは日常生活にブロックチェーン・スマートコントラクトを導入しようというNEOの目的にマッチしたところがあり、OntologyはNEOの発展に貢献していくと考えられています。

Ontology( オントロジー)のマルチチェーンとは?

Ontology(オントロジー)は主に企業向けに、自由にカスタマイズが可能なブロックチェーンを提供しています。

企業はOntologyのブロックチェーンを使って情報の記録・管理を行うことができます。
さらにOntologyにはそれらのバラバラに存在している企業のブロックチェーンに相互性を持たせるという役割もあります。

これにより企業同士の提携・共同研究・商品契約など、Ontologyの技術は企業間取引にとって大きな助けとなると考えられています。
Ontologyではブロックチェーン同士をつなぎ合わせる役割のことを、ONTブロックチェーンフレームワークと呼んでいます。

分散型トラストレスプラットフォーム

Ontology(オントロジー)のみならず、分散化を掲げる仮想通貨のほとんどは信頼性によって成り立っています。
そもそも多くの人が仮想通貨には価値があると信頼を持っていなかったら、仮想通貨の価格はすぐにでも暴落してしまいます。
Ontologyは特にトラスト(信頼性)を重視しており個人・企業・モノの信頼性を証明するためのプラットフォームを構築しようとしています。

例えばその1つにONT・IDと呼ばれるものがあります。
ユーザーは家族、年齢、趣味、職業、資産などの個人情報をOntologyのブロックチェーンに記録して管理することができます。
他にも銀行情報や友達、パートナーなど様々な個人情報を記録しておくことによって、その人の信頼性がOntologyによって保証されます。

信頼性がOntologyによって保証されれば逆説的ですが、お互いを信頼する必要がなくなります。

同じことは企業にも言うことができ、企業の信頼性がOntologyによって保証されれば企業間の取引がより活発に行われます。

またOntologyのブロックチェーン上にあるデータは分散化されて管理がされているため、情報がハッキングなどによって流出するリスクが低く、プライバシーの保護は確実に行われます。

Ontology Distributed Data Exchange

先ほと説明したマルチチェーンとトラストプラットフォームを合わせて、ユーザーはデータを非中央集権的に交換することができる、Ontology・Distributed Data Exchange(非中央集権的データ交換=ONT DDX)を利用することができます。

DDXとは簡単に言うと、Ontologyによって証明された信用性を元にしてOntologyのネットワークに参加することです。

Ontologyのホワイトペーパーには例として医者と患者、病院、薬局の関係が書かれています。

医者、患者、病院、薬局のそれぞれがONT IDを利用していてお互いに信頼関係にあるとします。
患者が病気になり、医者に診断してもらうと、すぐにその診断結果が医者から薬局に送られます。
そして薬局から病気の薬がすぐに患者の元に届けられます。
病院と薬局はお互いに信頼性を証明できているので、このように患者の大切なカルテの情報を交換することが可能になります。

医療業界だけでなく、これは経済・決済・流通・メディア・保険・政府など様々な分野・業界で利用が想定されています。

Ontology(オントロジー)の価格推移・チャート

チャート表とオントロジーのロゴOntology(オントロジー)は2018年の3月にNEO保有者に対してAirDrop(通貨の無料配布)がされました。

発行から1週間後にはいきなり価格が半分になってしまうなど決して好調な滑り出しではありませんでしたが、4月にNEOのプラットフォームから発行された仮想通貨「Nep5」のための取引所が作られたことにより、Ontologyの価格も高騰します。

最安値だった1ONT、約150円から約500円近くまで価格が上がりました。

その後は中国の大手取引所「Binance」への上場もありさらに価格が上昇し、5月には1ONTあたり約1000円となります。

現在は1ONTあたり520円前後で取引がされています。

Ontology(オントロジー)のロードマップ&今後の開発予定

Ontology(オントロジー)今後の開発予定Ontology(オントロジー)のロードマップを見ると、チェーンネットワークとトラストエコシステムの2つに分けて同時進行で開発が行われるようです。

2018年Q2

チェーンネットワークではOntologyのメインのブロックチェーンがリリースされ、トラストエコシステムの方ではONT IDがリリースされる予定です。

2018年Q3

チェーンネットワークではメインチェーンを補助するサイドチェーンが開発され、トラストエコシステムの方ではSCOREがリリースされます。

2018年Q4

データを複数のサーバーに分けて保存・管理するシャーディングが行われる予定です。
シャーディングによりOntologyのセキュリティが向上すると考えられています。

またトラストエコシステムをより円滑化するいくつかの分散型アプリケーションも開発される予定となっています。

Ontology(オントロジー)の将来性は?価格は上がる?

価格が上昇するイメージと?マークOntology(オントロジー)はNEO(ネオ)のプラットフォームから誕生してNEOと深い関係があるだけでなく、将来的にNEOとの統合が計画されています。

そのためOntologyはNEOに影響を受けやすく、価格もNEOと同じ動きをするという特徴があります。
したがってOntologyに投資をする場合は、NEOの動向にも注意する必要があります。
特にNEOとOntologyは籍を置く中国政府から規制を受けるというリスクが常にあり、この点に関しては頭に入れておかなければいけません。

とは言えビジネスの場にブロックチェーンを導入しようとするOntologyに注目している企業はとても多く、今後のOntologyの発展には大きな期待が持てます。

Ontologyが世界的な大企業と提携を結んだときには、Ontologyの価格が上昇することが見込めます。

NEOとの統合時期はまだ未定ですが、中期的に見ればOntologyの価格は上がっていくとが考えられます。

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