TRON(トロン)

時価総額ランキングでトップ10に入る仮想通貨TRON(トロン:TRX)とは何か、特徴や価格・将来性を含めてをわかりやすく解説します。TRONはクリエイターのためのプラットフォームを目指しています。TRONが発展すれば私たちの生活がもっと面白く、楽しくなるかもしれません!

TRON(TRX)リアルタイム相場価格

TRON(トロン)の相場価格と時価総額ランキングを表示

TRON(トロン)の基礎知識!

トロンのイメージ図
Golden TRON cryptocurrency physical concept coin isolated on white background. 3D rendering

TRONはシンガポールのTRON財団によって開発され、クリエイターのための分散型プラットフォームの構築を目的として作られた仮想通貨です

通貨単位はTRXで表され、2018年6月現在は1TRXあたり約5円程度で取引がされています。

時価総額ランキングではトップ10に入っており、数ある仮想通貨の中でも特に有望視されている仮想通貨です。

クリエイターのための分散型プラットフォーム

現在はYouTubeなどで自分の作った動画を載せたり、パソコン上で簡単に音楽が作れたり絵を描けたり、簡単なプログラミングでゲームを作ったりと、誰もがクリエイターになることができる時代です。

写真1つ取っても、スマートフォンで撮った写真をアプリで加工すればプロ並みの写真を撮ることができますし、専門的な知識がなくても、クリエイターやデザイナーになれる環境が整っています。

しかしながら、彼らが作ったコンテンツやクリエイター・デザイナーを保護する制度はまだまだ整っているとは言えません。
自分が作ったコンテンツなのに所有権や著作権を事務所・仲介者が保有していたり、コンテンツの報酬を不当に搾取されるということが度々行われています。
また誰でもクリエイターになることができ作った作品を簡単にネット上にアップして多くの人に見てもらえる一方で、盗作や著作権違反などの不正が多発しています。

そこでクリエイターが自由に作った作品を公開して共有することができ、作品の対価にきちんとした報酬が支払われ、なおかつ知的財産も保証されるプラットフォームをTRONは構築しようとしています

トロンのプラットフォーム上でコンテンツが作られれば、クリエイターが仲介者に不当に搾取されたり、コンテンツを無断で転載されるといったことを防ぐことができます

TRXはプラットフォーム 上で作品の購入するときの代金やクリエイターへの報酬などに使用されます。

TRON(トロン)の特徴は?

虫めがねで特徴という単語を拡大

クリエイターやデザイナーの数は年々増加しており、クリエイター がTRONのプラットフォーム上で作ったコンテンツや著作権、報酬などの情報やデータは膨大になることが予想されます。

情報量が多いとTRONのブロックチェーン上での処理速度が低下してしまい、スケーラビリティ 問題のリスクが高まります。

そこでTRONではブロックチェーンにサイドチェーン機能を導入しています。
サイドチェーンはブロックチェーンのメインチェーンを補助する別のチェーンのことです。
補助的にサイドチェーンを用いることでメインチェーンの情報処理に大きな負荷をかけることがなくなり、情報の処理やデータ管理を滞りなく行うことができます。

サイドチェーンは仮想通貨のStellarでも導入されており、取引処理速度の低下によって送金スピードが低下している他の仮想通貨でも導入が検討されています。

TRON(トロン)のメリット

夕焼けをバックに喜ぶ二人

TRONのプラットフォーム 上でクリエイター・デザイナーが作ったコンテンツの所有権は100%、彼ら自身のものになります。
したがって報酬を不当に搾取されたり、また自分が作った作品を盗用される心配はありません。
またクリエイター はTRONのプラットフォーム 上で個展を開いたり、ライブを配信してお金を得るこもできます。

さらにTRONのプラットフォーム はクリエイター・デザイナーと、クリエイターが作った作品を楽しみたいという人をマッチングさせる役割を果たすとも考えられています。
プラットフォーム上で気に入った作品があれば購入することができますし、クリエイター とそのファンが交流したり、支持者からお金を受け取ったりすることが可能となります。

もしTRONが世界中のクリエイターに支持された場合、今よりももっと多くのクリエイター・デザイナーが世の中に誕生するでしょう。
そうなれば、私たちの生活はもっとエンターテイメントに溢れた世界になるかもしれません。

TRONはクリエイター を支援することによって、世界をもっと面白く楽しくする可能性を秘めています。

TRON(トロン)と企業の業務提携

握手する二人の手

TRONはすでにオンラインゲームのプラットフォームであるGame.comや同じくゲームプラットフォーム であるBitGuild、中国で1000万人以上の会員者数がいる音楽サービスのPeiwoなど、エンターテイメント業界の企業と多くの提携を結んでいます。

個人クリエイターがTRONのプラットフォームと繋がることはまだ先のことかもしれませんが、着実にクリエイター がトロンのプラットフォーム上で活躍できる基盤はできつつあります。

TRON(トロン)の詐欺疑惑

怯えた表情で振り返る人

TRONには以前、詐欺疑惑が浮上したことがあります。

理由はTRONのホワイトペーパー(事業計画書)がIPFSとFileCoinという企業のホワイトペーパーに酷似していたことです。
1ページくらい似ている部分があってもまだ偶然で済まされそうですが、なんと9ページにも渡って酷似している部分があるとの指摘を受けました。

疑惑後に一度、当該のホワイトペーパーは削除され、また新しいホワイトペーパーが発表されています。
ところが、現在のホワイトペーパーには参考文献が記載されておらず(通常、ホワイトペーパーには必ず参考文献が記載されています)、また公開された開発コードも未完成という状態です。

またTRONがICOを行なった当時は詐欺ICO事件が増加しており、TRONも詐欺ではないかという見方も少なからず存在していました。

しかしTRONのICOが大成功に終わりその後もTRONの価格が上昇したことで詐欺疑惑を疑う声は少なくなっています。
とはいえホワイトペーパーの盗用などの疑いは未だ晴れてはいません。

クリエイターの知的財産権を保護し、盗用を防ぐために開発されたTRONで盗用が明らかになれば大問題です。

TRONのロードマップ&今後の開発予定は?

光る道

TRONのロードマップは公式サイトで公表されています。

それを見ると、かなり長期的な計画でTRONの開発が予定されていることがわかります。

1Exodus(エクソダス)2017年8月〜2018年12月

クリエイター・デザイナーがTRONのプラットフォーム上でデータを配信することができるようになる

2Odyssey(オデッセイ)2019年1月〜2020年6月

仮想通貨のTRONがプラットフォーム 上で使用可能になる

3Grate Voyage (グレートボヤージュ)2020年7月〜2021年7月

クリエイターの報酬、TRONの保有者への配当、クリエイターのファンの管理といった問題を解決

4Apollo(アポロ)2021年8月〜2023年3月

プラットフォーム 上で独自の仮想通貨を作り、発行すること(ICO)ができるようになる

5 Star Trek(スタートレック)2023年4月〜2025年9月

TRONのプラットフォーム上にクリエイター・デザイナーが自分自身のプラットフォームを構築することができる

6 Eternity (エタニティ)2025年9月〜2027年9月

トロンのプラットフォーム上でゲームを作ることが可能になる

以上が、今のところTRONの公式サイト上で挙げられている今後の展開・事業ビジョンです。
約10年先までの計画が公表されていますが、正直なところ「なぜそんなに時間がかかるのか?」という疑問は拭い去れません。

すでに個人が独自に仮想通貨を発行できるプラットフォームは多く存在しますし、今から7年経ってやっとプラットフォーム上でゲームを作れるようになる、というのはあまりにも遅いと言えるでしょう。

とはいえ一番最初のエクソダスは2018年の3月に実施されており、予定よりもはるかに進んで開発がされているようです。

開発の滞りによる批判を避けるために、かなり見積もって今後の展開を公表しただけかもしれませんが、TRONの詐欺疑惑を鑑みると不安は拭い去れません。

TRON(トロン)の将来性は?価格は上がる?

晴れやかな人

業界と合わせて将来性は十分!値上がりも期待!

日本のゲーム業界の市場規模は約3兆円とも言われ、音楽業界の市場規模は3千億円とも言われています。

YouTubeや無料ソフトウェアの登場によって、知識・経験がない個人でもクリエイター・デザイナーになれる環境は整っていますし、エンターテイメント業界自体が今後大きく成長する業界だといえます。

それに伴いTRONのプラットフォームの重要性は増していくでしょうし、仮想通貨TRONの価格も上昇することは大いに期待が持てます。

TRON(トロン)のまとめ

ノートパソコン

最後にTRON(トロン)について、簡単にまとめてみます。

  • TRONはクリエイターやデザイナーのために開発されたプラットフォーム
  • クリエイターやデザイナーの知的財産権を保護することができ、正当な報酬体系も構築できる
  • エンタメ業界とともにTRONの将来性は十分!今後の値上がりが期待できる

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