時価総額ランキングで上位に位置する仮想通貨EOS(イオス)を分かりやすく解説します!EOSのプロジェクトやメリット・デメリット、価格チャート、将来性など、EOSを知る上で重要な知識をお伝えします。
EOS(イオス)リアルタイム相場価格と時価総額ランキング
EOS(エオス)の相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示
EOS(イオス)の基礎知識
EOS(イオス)は2017年の7月に取引が開始された仮想通貨です。
通貨単位はEOSで表され、発行当初は1EOSあたり約100円で、発行から1年がたった2018年9月現在は約630円前後で取引がされています。
時価総額ランキングでは現在、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュについで5位に位置しています。
EOS(イオス)の分散型アプリケーションプラットフォーム
EOSはイーサリアムのように、分散型アプリケーション(Decentralized・Application:dApp)のプラットフォームを作ることを目指しています。
EOSのdAppプラットフォームはEOSIOと呼ばれます。
EOSのブロックチェーン上でアプリケーションを開発できるようになれば、生活を豊かにする便利なアプリケーションから、音楽・ゲームといったエンタメアプリまで多くのアプリが生まれます。
アプリだけでなくブロックチェーン上に多くのデータを保存しておけば、情報の漏えいや紛失・ハッキングといった心配無く情報を記録・管理することができます。
価値がない?EOSトークン
EOSトークンは資金調達のためのICOによって発行された仮想通貨です。
さらに言えば、資金調達以外の目的が無く利用用途もありません。
事実、EOS財団のホワイトペーパーを見ると、
「EOSは利用価値がなく、EOSを入手後48時間(2日)が経つと、EOSを売ったり人に送ったりすることはできなくなる」
と書かれています。
そんな価値がないEOSトークンですが、保有しているとEOSIOで使えるeosDACトークンがAirDropされることと、EOSの技術力の高さに期待してEOSトークンが将来的に何らかの形で使用できるのではないかという憶測によって人気の仮想通貨となっています。
eosDACトークンのAirDropは2018年の4月15日からEOSトークン保有者に対して行われました。
EOS(イオス)のメリット
EOSは同じdAppのプラットフォームであるイーサリアムよりも多くの優れた点があると考えられています。
その一部だけですが、紹介していきます。
①技術力の評価が高い
EOSは抱える開発者が技術力が優れており、その評価はとても高いものを受けています。
例えば、アメリカの会社の格付けを行うWeiss Ratingsの格付けによると、EOSはイーサリアムと並び、主要な仮想通貨の中で最高評価でした。
(EOS、イーサリアムが評価Bで、ビットコインは評価C)
また中国の行政機関である中国情報産業省電子情報産業発展研究院(CCID)の国際パブリックチェーン技術評価指標によるとEOSは数ある有名仮想通貨を抑えて堂々の1位に輝きました。
(2位がイーサリアム、3位がNEO、4位がStellar、5位がLisk、ビットコインは17位)
仮想通貨は価格が一定せず、通貨の価格が暴落する危険が常にある、と言われていますが、仮想通貨を支える開発者が確固たるものであれば、そのリスクは低くなります。
したがってEOSは高い技術力だけでなく、他の通貨にはない安定性も備わっていると言うことができます。
②取引が早い・取引手数料がかからない
EOSはその高度な技術力から、取引処理速度が早いというメリットがあります。
具体的に、EOSは1秒間で100万件もの取引を処理することができます。
他の仮想通貨と比べて見ると、ビットコインは1秒間に6〜7件程度、イーサリアムは15件、リップルは1500件とそれぞれ取引を処理することができます。
参考までに追加しておくと、Googleは1秒間に4万件の処理を行うことができると言われています。
こうして比べてみると、EOSの処理速度が群を抜いて早いことが一目瞭然です。
ビットコインでは現在、取引処理速度の低下から送金に時間がかかってしまうというスケーラビリティが大きな問題となっています。
またEOSのライバルイーサリアムでも同じくスケーラビリティ問題によって、プラットフォーム上で稼働するアプリケーションの動作が重くなってしまうということがしばしば報告されています。
EOSでは取引処理速度が早いため、スケーラビリティ問題の心配がありません。
またEOSは取引に送金手数料がかからない、というメリットもあります。
厳密には他の仮想通貨と同様に、送金手数料は発生してしまうのですが、EOSの場合、1年間で送金を行なった額の5%に値するeosDACトークンが払われます。
したがって実質的に取引手数料が無料となり、取引をすればするほど得をすることになるのです。
EOS(EOS)のデメリット・リスクは?
EOSのデメリット・リスクを強いて挙げるとすれば、イーサリアムとの競合です。
今ではEOSのプラットフォームはイーサリアムのプラットフォームを上回っているとの呼び声が高いですが、本家であるイーサリアムとEOSが対立する可能性は否定できません。
またイーサリアムの他にもNEOやLisk、ICONなどプラットフォーム型の仮想通貨は続々と誕生しています。
EOSはその技術力の高さで分があるとは思いますが、今後EOSを超えるプラットフォームを備えた仮想通貨が出てくるかも知れません。
EOS(イオス)の価格推移&チャート分析
EOSは2017年の7月に公開され、取引が開始されました。
当初の価格は1EOSあたり約100円でした。
取引が開始された直後に価格が上昇し、1EOSあたり500円台となりますが、その後一転して値下がりし50円近くまで価格が下がってしまいます。
それでも2017年の12月から2018年の1月にかけてはアメリカの格付け会社であるWeiss RatingがEOSに高評価を下したこともあり、価格が高騰します。
1月の中旬には2000円に迫る勢いの価格上昇を見せました。
その後は再び価格が下がりますが、4月にeosDACトークンのAirDropが行われた影響で今度は2000円を超える値上がりとなります。
しかしながら6月にメインのネットワークをローンチする2日前にフリーズするという事態を起こしてしまいました。
2018年9月現在は1EOSあたり、約630円で取引がされています。
EOS(イオス)のまとめ
・EOSはdAppプラットフォームであるEOSIOを構築することを目的として開発された仮想通貨
・仮想通貨はEOSはEOSIOの資金調達のために作られた仮想通貨で利用価値はなく、メインネットワークではeosDACトークンが用いられる
・EOSは技術力が高く、取引処理速度が早い・取引手数料がかからないという利点がある