Stratis(ストラティス)とは企業のブロックチェーン技術の導入を手助けするために開発がされた仮想通貨です。今後は間違いなく必要とされてくる技術でしょう。マイクロソフト社とも提携をしており、Binance(バイナンス)のユーザー投票でも1位となったStratis(ストラティス)の要点を解説いたします。
ストラティス(STRAT)リアルタイム相場価格と時価総額
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Stratis(ストラティス)の基礎知識
Stratis(ストラティス)は2016年8月に発行された仮想通貨で、通貨単位は「STRAT」で表されます。
2018年6月末現在は1/STRATあたり、約240円前後で取引がされています。
時価総額は40〜50位くらいに位置しており、日本での知名度はまだそんなに高くはないですが、将来的に大きく価格が上がる可能性を秘めている仮想通貨です。
そんなStratisは、主に企業向けにブロックチェーン技術を提供することを目的として作られました。
ブロックチェーン技術を利用したい企業はStratisのプラットフォームでブロックチェーンの開発、テスト、導入をすることができます。
ブロックチェーン技術は仮想通貨を支える大切な技術ですが、最近では仮想通貨のみならず様々な分野に応用がされ始めています。
多くの企業が今後ブロックチェーンを取り入れていく上でStratisはその手助けをする、言わばブロックチェーンのコンサルタントのような存在となるだろうと考えられています。
Stratisは自社のプロジェクトのことを公式ホームページ上で、[Stratis :Blockchain as a service]と語っています。
直訳すると、「サービスとしてのブロックチェーン」という意味で、Stratisを通じてブロックチェーン技術が世の中に広まっていくのではという期待がされています。
Stratis(ストラティス)の特徴
ブロックチェーン技術を利用したい企業は、Stratis(ストラティス)のプライベートチェーンを利用して情報管理やアプリケーション開発などを行うことができます。
プライベートチェーンとはメインのブロックチェーンとは別に存在する、文字どおりプライベートなブロックチェーンのことです。
Stratisのプライベートチェーンは自由にカスタマイズが可能で、ユーザー(企業)は取引処理の方法や情報の管理方法などを好きなように変えることができます。
またStratisにはスマートコントラクト機能も備わっているため、細かな契約や決済に関する情報も管理することができ、企業が資金を調達するためのICOを行うこともできます。
Stratis(ストラティス)のユースケース
Stratisは具体的にどのように利用されることが想定されているのでしょうか?
Stratisの公式ホームページにユースケースが例として挙げられていたのでご紹介します。
例えば医療分野では実験者・出版社・プロトコル・検閲者がそれぞれ、Stratisのブロックチェーンを利用することによって、データを一元的に管理することができるようになります。
膨大な実験データや被験者の情報を共有しなければならない医療分野でStratisが活用されれば、大きな発見につながるかもしれません。
また商品の物流の場でもStratisのブロックチェーンが利用されれば生産者・運搬者・販売者が1つに結ばれ、より効率の良い生産が行われることになります。
さらにスマートコントラクトを用いれば、人件費や材料費といったコストの削減にもなります。
StratisはIoT(インターネット・オブ・シィングス)の分野でもデータ管理のハブになったりFintech(フィンテック)分野では銀行と金融サービスを繋ぐ役割を果たすと様々な分野での活用が想定されています。
また企業だけでなく一般人もStratisを利用することができます。
Stratisのブロックチェーン上に個人情報を記録することで、半永久的なIDを作ることが可能です。
このIDはGoogleアカウントやマイクロソフトアカウントのように、Stratisのサービスを利用する際に使用されます。
Stratis(ストラティス)のロードマップ&今後の開発予定
Stratis(ストラティス)のロードマップを見ると、2017年から現在まで比較的順調に開発が進められているようです。
特に2017年はTumblebitを搭載したウォレットの開発・リリースや、半永久的なStratisIDを作るためのアプリなど、Stratisにとって重要な開発が多く行われました。
Tumblebitとはビットコインを匿名で送金することができる機能のことで、これによりStratisのウォレットからビットコインを匿名で送金することが可能となります。
本来、ビットコインはオープン型台帳で取引記録が管理されているブロックチェーンを解析すれば、どのアドレスが・いくらビットコイン送金をしたのかが把握できるようになっていました。
これは中央管理者がいないビットコインにおいて不正を防止する役割を果たしていたのですが、通貨の保有量が多い人がハッカーに集中的に狙われるというデメリットもありビットコインに匿名性を取り入れるかどうかは大きな議論となっていました。
匿名で送金が可能な仮想通貨はモネロやDASHなどがありますが、Stratisは付随機能として匿名送金を可能にした、ということで大きな注目を集めています。
Stratisのロードマップ・開発予定に話を戻すと、2018年中にStratisAcademyというブロックチェーン技術の伝達、研究を行う教育機関のようなものが作られ、その後スマートコントラクト機能のα版がリリースされる予定です。
2017年に比べると2018年は開発内容に見劣りがする感じがしますが、それでもスマートコントラクトが実装されればStratisのブロックチェーンがさらにアップデートされることになりますし、価格の上昇が期待ができそうです。
Stratis(STRAT)の価格推移・チャート
Stratis(ストラティス)は2016年の8月に取引が開始されました。
発行当初は1/STRATあたり約1円程度でその後じわじわと価格を上げ、2017年の4月には約50円まで価格が上がります。
このときの値上がりの要因としてはアメリカの大手取引所であるポロニエックスとビットレックスに相次いて上場したことが挙げられます。
発行して間もない仮想通貨が相次いで大手取引所に上場したことは、大きな話題となりました。
そして2017年の6月にあのマイクロソフト社との提携が発表され、Stratisの価格は高騰します。(正確にはマイクロソフト社のシステム管理を担当しているMicrosoft Azureという会社です)なんと6月の中旬には1/STRAT、1,000円まで価格が上がったのです。
高騰の反動からか、すぐに下落へと反転してしまいますが、9月に中国の大手取引所Binanceに上場を果たしたことで再び価格が上昇します。
Binanceでは月に一度、ユーザーの投票によって上場する通貨を決めるイベントがあるのですが、Stratisはこの第1回目のイベントで見事1位を獲得し、上場することとなりました。
ユーザー投票で選ばれたということから、利用者の期待度の高さが伺うことができ、またそれによってStratisの認知度も上がります。
2017年12月から年明けの2018年1月にかけては、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せたことでStratisの価格も高騰し、1月には2000円にまで価格が上がりました。
その後は他の仮想通貨同様に暴落し、2018年6月現在は1/STRATあたり、240円前後で取引がされています。
Stratis(ストラティス)の注意点
Stratis(ストラティス)は主に企業向けに開発が行われていますが特にWindowsユーザーに主眼をおいて開発がされているようです。
最近はビジネスの場でもMacを利用する方は増えてきましたが、Macユーザーの方ですともしかしたらStratisを利用する際に不都合があるかもしれません。
Stratis(ストラティス)の将来性 価格は上がる?
仮想通貨の取引記録を管理するブロックチェーン技術は、仮想通貨のみにとどまらず世界中で様々な分野に応用がされようとしています。
すでに21世紀を代表する革新的技術と言われるブロックチェーンを導入する企業は今後間違いなく多くなるでしょうし、企業のブロックチェーン技術の導入を手助けするStratisの必要性・需要は必ずあると言えます。
ブロックチェーンのコンサルタントだけでなく、ビットコインの匿名送金機能やスマートコントラクト機能など、Stratisは優れた開発を多く行っており、技術面でもStratisは注目をされています。
Binanceのユーザー投票で1位になったり、マイクロソフト社と提携を結んだりと、Stratisの知名度・期待度は法人・個人どちらとも高いものですし、Stratisの価格が今後大きく上がることにはかなりの期待が持てそうです。
Stratis(ストラティクス)のまとめ
- Stratisは企業がブロックチェーンを導入する手助けをするために開発がされた
- Stratisのプライベートチェーンで企業は情報の管理・アプリケーションの開発やスマートコントラクト機能を利用することができる
- 医療・IoT分野・フィンテック・物流など、Stratisは様々な分野で活用されると考えられている
- バイナンスのユーザー投票で1位になったり、マイクロソフト社と提携したりと、Stratisは企業からもユーザーからも大きな期待が寄せられている
- ビットコインの匿名送金機能など、Stratisは技術面でも評価が高い