Dash(ダッシュ)は匿名性が高いことが特徴の仮想通貨です。本記事ではDashの匿名性の高さの秘密や価格チャート、将来性を含めてDashの基本情報などを分かりやすく解説していきます!
Dash(DASH)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング
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Dash(ダッシュ)の基礎知識
Dash(ダッシュ)は2014年の1月に、ビットコインを元にして開発された仮想通貨です。
発行当初はXコインという名前で、次にダークコインと名前が変わり、2015年に今のDashという名前になりました。
通貨単位は全て大文字のDASHで表され、2018年7月現在は1DASHあたり約28,000円で取引がされています。
DASHの特徴には匿名性が高いことと、取引スピードが早いことが挙げられます。
その理由は、次に説明するDASH独自の技術にあります。
匿名決済機能(プライベートセンド)
DASHの特徴の1つに、匿名で送金ができることがあります。
ビットコインの場合、ブロックチェーンの取引記録を辿れば「誰が・誰に・いくら・ビットコインを送金した」という情報が分かるようになっています。
(もちろん、アドレスが分かるだけで、送受金した人の個人情報までが判明するわけではありません)
取引記録を誰でも確認することができるため、不正があればすぐに判明してしまう反面、通貨の保有量が多い人が集中的にハッカーに狙われてしまうというデメリットもあります。
一方のDASHは、匿名性が高く、ブロックチェーンを辿っても誰が誰にいくらDASHを送金したかを把握することはできません。
その秘密はDASHの送金方法にあります。
DASHでは、送金したい人たちのDASHコインは1度、プールと呼ばれる場所に集められます。
そして複数の人から集められたDASH通貨はプール内でシャッフルされて、その後、送金相手に送られることとなります。
分かりやすいように、例をあげて考えてみましょう。
例えば、Aさんがaさんに1DASH、Bさんがbさんに2DASH、Cさんがcさんに3DASHをそれぞれ送金したいとします。
このとき、3人の総送金額である6DASH(=1+2+3)が1度、プールに集められます。
そして6DASHはプール内でシャッフルされて、aさんに1DASH、Bさんに2DASH、cさんに3DASHが送金されます。
このときCさんの3DASHから2DASHがBさんに、残りの1DASHがaさんに送られ、
Aさんの1DASHとBさんの2DASHを合わせた3DASHがcさんに送金され、それぞれのDASHがごちゃ混ぜにされるるようになっています。
この方法によってDASHコインは誰から誰に送金されたかが分からなくなり、DASHを匿名で送金をすることが可能となるのです。
これをMixing(ミックス、混ぜる)もしくはCoinJoin方法と言います。
CoinJoinが行われるにはいくつか条件があります。
まずシャッフルが必要ですので、送金者の数が少なかったら意味がありません。
そこでDASHの送金者は3人以上が必要になります。
また、あまりにも多くのDASHコインが送金リクエストされると、再分配できるだけのDASHコインを集めることができなくなる可能性があります。
そこでDASHの送金限度額は1000DASHまでと決められています。
マスターノードと即時決済機能(インスタントセンド)
マスターノードとは、ビットコインのマイニングを行うマイナーのような存在です。
DASHコインの取引記録を管理したり、送金者からDASHを集めてシャッフルする(CoinJoin)役割を担っています。
マスターノードになる条件としては、まず1000DASH(現在のレートで約5000万円)をDashの運営団体に預ける必要があり、また24時間稼働可能なサーバーを用意する必要があります。
マスターノードには報酬として1週間に2DASHが支払われます。
つまり現在のレートで1週間に6万円程度、マスターノードは受け取れる計算になります。
また、Dashはマスターノードに送金の承認を任せているため、取引速度が非常に早いという特徴があります。
これは即時決済機能(インスタントセンド)と呼ばれています。
DASH Evolution
DASHには匿名決済機能(プライベートセンド)、即時決済機能(インスタントセンド)の他に、DASH Evolutionと呼ばれる独自の特徴もあります。
DASH Evolutionとは、プログラミングの専門的な知識がない人でもDASHのブロックチェーン上で個人のアカウントを作成できるようになる機能ことです。
まだ開発途中ですが、将来的には名前だけでDASHをお店で決済できるようになることを目指して開発がされています。
Dash(DASH)の価格推移・チャート
DASH(ダッシュ)は2014年に発行されてから2016年までずっと、1DASHあたり100円台を推移していました。
それが2017年にDASHは大高騰を見せ、2017年の終わりにはなんと1DASH、約13万円にまで値上がりをしました。
その理由は、DASHがLamassu(ラマス)社と提携をしたことにあります。
ラマスはATMを作っている会社であり、世界中のATMで30%のシェア率を誇るアメリカの大企業です。
すでにビットコインはラマスの専用ATMで売買ができるようになっていますが、今後DASHも同様にATMで気軽に売買ができるようになる可能性が浮上し、DASHの価格が上昇しました。
さらにDASHが高騰した理由には、アップルストアのアプリにDASHの公式アプリであるウォレットが登場したことも挙げられます。
アップルストアに登場するには、アップルの厳しいチェックを受ける必要があり、それを通過したということはDASHアプリの信頼性は確かなものであるということです。
またDASHには過去、アマゾンと提携しているという話題になったことがあります。
アマゾンでDASHを決済に使用すれば、15%オフになるという噂が流れましたが、残念ながらこれは誤りでした。
正確には、ギフトカードを売っている企業とDASHが提携し、そのギフトカード会社でDASHを使って、amazonギフト券を購入すれば15%オフになるようです。
2018年以降は価格が下落しており、2018年7月現在の価格は1DASHあたり約28,000円となっています。
Dash(ダッシュ)のロードマップ&今後の開発予定
DASH(ダッシュ)のロードマップは2018年6月までの開発予定が公開されており、それ以降はまだ未定となっています。
ロードマップを見ると、2018年の6月にDASH Evolutionのメインネットが公開されるようです。
DASH EvolutionによってライトユーザーでもDASHの個人アカウントを作成することができるようになれば、DASHがお店などで決済に使われる可能性が十分に出てきます。
Dash(ダッシュ)の将来性は?価格は上がる?
Dash(ダッシュ)は匿名性の高さが特徴の仮想通貨ですが、匿名で送金ができるということは、マネーロンダリングなどの不正に使われやすいという側面もあります。
現に、DASHが高騰した理由の1つに、違法商品を扱う闇サイトで決済に採用されたからという背景があるのも事実です。
そのためDASHが悪用されるようになってしまうと、国の規制の対象となってしまう恐れがあります。
とはいえ、自国通貨のとてつもないインフレに苦しんでいるジンバブエでは、DASHが法定通貨として使われるようになるという動きもありますし、DASHには明るいニュースもたくさんあります。
現在は価格が下落気味ですが、今後Dashが値上がりする可能性は十分にあり得ると思います。
Dash(ダッシュ)のまとめ!
- DASHは匿名で送金ができること、送金スピードが早いことが特徴の仮想通貨
- CoinJoinとマスターノードという独自の仕組みがある
- 世界的大企業と提携をしたり、一国の法定通貨の代わりになるかもしれないなど、その将来性は十分
- 匿名性が高いことで注目を集めているが、悪用される恐れもあり規制の対象となってしまうリスクも