Waves(ウェーブス)はICOで150億円以上の資金を集め、自分独自のトークンを手軽に発行できることで注目を集めている仮想通貨です。Waves(ウェーブス)独自のLPoSやCAT、分散型取引所などの基本情報や最新価格チャート・時価総額の解説を交え詳しく解説いたします。
ウェーブス(WAVES)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング
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Waves(ウェーブス)の基礎知識
Waves(ウェーブス)はNxt(ネクスト)という仮想通貨から分裂して誕生した仮想通貨です。
通貨単位はWAVESで表され、2018年の7月現在は1WAVESあたり340円前後で取引がされています。
Wavesが発行されたのは2016年の4月で、そのとき行われたICOではなんと150億円以上もの資金を調達し大きな話題となりました。
そんなWavesは分散型取引所とCATが利用できるプラットフォームを構築することを目的として開発がされました。
ユーザーはWavesのプラットフォーム上で自由に仮想通貨を作成・発行することができ、Wavesの分散型取引所で安全な通貨の取引を行うことができます。
次にWavesの特徴、CATや分散型取引所とは何かを見ていきましょう。
Waves(ウェーブス)の特徴
Waves(ウェーブス)の特徴にはコンセンサスアルゴリズムにLPoSを採用していること・CAT・分散型取引所の3つが挙げられます。
順番に見ていきましょう。
コンセンサスアルゴリズムにLPoSを採用
Waves(ウェーブス)のコンセンサスアルゴリズム(取引の承認方法)にはLease・Proof ・of・Stakeが採用されています。
PoSとは、通貨の保有量によって取引承認(マイニング)を行う人が決定される方法のことです。
高性能なコンピューターを用いてより多くの計算処理を行った人がマイニングすることができるPoWよりも平等な取引承認の方法だと言われ、現在はPoWを採っているイーサリアムでも将来的な導入が決定されています。
WavesではPoSにL;Leaseがついていることからも分かるとおり、通貨の保有量を増やすためにユーザーは保有している通貨をノード(取引承認を行う人)にリース(賃貸し)することができます。
つまりこの人だったら安心して取引承認を任せられるというノードをユーザーが選び、そのノードの通貨の保有量を増やすためにユーザーが自分の通貨を貸し出すのです。
自分がリースを行なったノードが見事マイニングをすることができたら、ユーザーはリースの利息としてマイニングの報酬の一部を得ることができます。
従来のPoSとLPoSが違うところは、ノードをユーザーが決める・ユーザーもマイニングの報酬の一部を受け取ることができるという点です。
CATで独自のトークンを作成可能
CAT(Custom・Application・Token)とはユーザーが自分独自のトークンをWavesのプラットフォーム上で作ることができる機能のことです。
手数料はたったの1WAVES(現在のレートで約340円)しかかからず、名前や発行枚数などを手順に沿って決めればものの数分で自分オリジナルのトークンを作成・発行することができます。
そのため企業がCATによってトークンを作り、ICOを行うこともできますし、飲食店やデパートといった普通のお店がポイントの代わりとなるようなトークンを作ることも可能です。
またCATで作ったトークンはWAVESやビットコインなどと、交換することもできます。
このことをToken・Flexible(融通性のあるトークン)と言います。
分散型取引所(DEX)
Waves(ウェーブス)はブロックチェーン上で分散型取引所(DEX:Decentralized Exchange)を開設しています。
分散型取引所とは、中央管理者が存在しなくとも利用者自身が保有する通貨を管理し、さらに利用者同士が直接、通貨の取引をすることができる取引所のことです。
bitflyerやBinanceなどの既存の取引所は運営団体が存在しており、利用者は運営団体が提供する取引所で通貨の取引を行う必要があります。
通貨の取引に取引所という仲介者が入るため、時間がかかる、手数料が取られるといったデメリットが生まれてしまいます。
また利用者が保有している仮想通貨や秘密鍵を取引所が管理しているため、ハッカーに狙われやすいというリスクもあります。
約580億円のNEMがハッキングされたコインチェック事件は記憶に新しい方も多いかと思いますが、取引所のセキュリティーは完璧ではないため常にハッキングの危険性がつきまっとてしまうのです。
一方の分散型取引所は、利用者が直接取引を行うことができるため、時間がかからない・手数料が要らないといったメリットがあります。
さらにブロックチェーン上で取引が行われるため、取引の改ざんができない、ハッキングに強いという特徴もあります。
現在のところ、Wavesの分散型取引所ではビットコイン・イーサリアム・ライトコイン・Zcash(匿名性が高い仮想通貨)・Wavesが取引されています。
今後、取引できる仮想通貨の数は増えていくと思われ、それに伴いWavesの分散型取引所を利用する人の数も増えると考えられます。
Waves(ウェーブス)の価格推移・チャート分析
Waves(ウェーブス)は2016年の4月にNxt(ネクスト)という仮想通貨から分裂して誕生し、取引が開始されました。
前述のとおり、ICOでは総額150億円もの資金を調達したことで話題となりましたが、Wavesの価格にはあまり反映されず、ずっと数十円程度で取引がされていました。
価格が大きく上がったのは2017年の5月頃で、2ヶ月前には1WAVES/10円程度だったのが6月には700円近くまで価格が上昇します。
その後、多少の浮き沈みがあり、2017年の12月に中国の大手取引所であるBinanceに上場したことで価格が高騰し、1WAVESあたり1700円まで価格が上がりました。
しかしその反動からか価格はすぐに下がり、4月には300円台にまで値下がりしてしまいます。
2018年の5月現在は約440円で取引がされています。
Waves(ウェーブス)のマイルストーン
Waves(ウェーブス)は2016年にICOが行われ、ウォレットとブロックチェーンのβ版がリリースされました。
続く2017年は多くの開発が行われ、分散型取引所やモバイルウォレットが開発されます。
さらにこの年はマイクロソフト社のシステム管理を行うMicrosoft Azureや、世界最大の会計事務所Deloitte、ロシアのNational Settlement Depository(NSD)と提携を結ぶなど、Wavesは大きな前進を果たし、飛躍の1年となりました。
Waves(ウェーブス)のロードマップ&今後の開発予定
Waves(ウェーブス)のロードマップを見ると、2018年にはスマートコントラクト機能やブロックチェーン上でメッセージを送ることができる機能などが開発されるようです。
他にも種類の違う仮想通貨を仲介なしに交換できるようになるアトミックスワップも追加される予定となっています。
2018年も2017年に負けず劣らずの重大な開発が多くされるので、2017年のようなWavesの高騰が期待できるかもしれません。
Waves(ウェーブス)の将来性は?価格は上がる?
Waves(ウェーブス)の一番の魅力はやはり、手軽にオリジナルのトークンを作れるという点です。
すでにWavesのCATを利用して、MobileGo(モバイルゴー)という仮想通貨が誕生しています。
MobileGoはICOの際に数十億円もの資金を調達したことでも有名な仮想通貨です。
またお店やデパートといったライトユーザーの利用も想定されており、ロシアのバーガーキングは来店ポイントにWavesで作ったトークンを使用しているそうです。
作られたトークンはWavesやビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨や米ドル、ユーロと交換することができるという点も大きな魅力です。
結論として、Wavesを利用したトークンの数は今後増加していくと予想され、それに伴いWavesの価格も上昇すると考えられます。
2017年の12月ほどの大高騰はあるかは分かりませんが、少なくとも今の1WAVES:600円~1000円台にはなるのではないかと言われています。
Waves(ウェーブス)のまとめ
- WavesのCATを利用してユーザーは自分独自のトークンを手軽に発行することができる
- 発行したオリジナルのトークンはWavesやビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨と米ドル、ユーロなどの法定通貨と交換することができる
- Wavesは分散型取引所も開設しており、ユーザーは自分で資産の管理をすることができ、取引手数料もかからない
- WavesのプラットフォームからすでにMobileGo(モバイルゴー)という仮想通貨が誕生しており、ロシアのバーガーキングでもトークンが使われるなど、今後Wavesから多くのトークンが誕生することが考えられる
- Wavesから多くのトークンが誕生し、それらが人気となればWavesの価格が上昇すると期待できる