Cardano(カルダノ:ADA)は詐欺扱いから一転、時価総額でトップ10に入るほど躍進を遂げた仮想通貨です。高い技術力を誇るCardanoとはどんな仮想通貨なのか?特徴や価格チャート、将来性をふくめてわかりやす解説していきます!
Cardano (ADA)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング
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Cardano(ADA)の基礎知識
Cardano(カルダノ)とはオープンソースな分散型ブロックチェーンと、スマートコントラクトのプラットフォームのことです。
Cardanoのプラットフォーム上で使用されるトークンはADA(エイダ)コインと呼ばれます。
エイダコインは2017年の10月に取引が開始され、通貨単位はADAで表されます。
1ADAあたり約3円程度から取引が開始され、2018年9月末現在は1ADAあたり約9円で取引がされています。
エイダコインはもともと、オンラインカジノで使用される仮想通貨として開発がされました。
Cardano自体も元々はスマートコントラクトを用いたクリーンなオンラインカジノのプラットフォームだったようですが、その高い技術力によってスマートコントラクト を用いたプラットフォームへとシフトチェンジをします。
現在は主にイーサリアム同様、分散型アプリケーション(dApp)を開発するためのプラットフォームや既存の金融エコシステムのゲームチェンジなどを目的として開発が行われています。
Cardano(カルダノ)の特徴
Cardanoの特徴として、独自のコンセンサスアルゴリズムであるウロボロスとウォレットであるダイダロス、そしてスマートコントラクト機能であるPlutusが挙げられます。
それぞれ順に見ていきましょう。
ウロボロス(OUROBOROS)
ウロボロスとはCardanoのコンセンサスアルゴリズムのことです。
ウロボロスはPoS(Proof-of-Stake)を採用しているため、PoW(Proof-of-Work)のようにマイニングの電力消費が過度では無く、マイニングを行うノードは通貨(ADA)の保有量によってランダムに選出されるため51%攻撃のリスクがありません。
Cardanoの他にもPoSを採用している仮想通貨はありますが、他の仮想通貨のPoSにはセキュリティーの低さやプロトコルの欠陥といった問題があります。
Cardanoはそれらの問題を改善したPoSを開発し、ブロックチェーン技術に革新的なイノベーションを起こしたと自負しています。
ウロボロスは科学者達によって査読を受けており、世界初の安全なPoSと言われています。
ダイダロス(DAEDALUS)
ダイダロスはエイダコインのためのウォレットのことです。
ダイダロスはカルダノ開発者の技術力を余すとこなく活用されて作られたため、その安全性・セキュリティーには定評があります。
例えばダイダロスには、暗号化していない秘密鍵を自動で保護してくれる機能が備わっていたり、ウォレットの情報を完璧に復元してくれる機能も付いています。
またエイダコインをダイダロスウォレットに入れて管理していると、最大で9%エイダコインが増えるというメリットもあります。
これはCardanoが前述のとおりPoSを採用しているためです。
現在はエイダコインのみしか管理することができないようですが、今後はイーサリアムクラシックとビットコインもダイダロスで管理できるようになるようです。
Plutus(プルータス)
PlutusはCardanoのスマートコントラクト機能のことです。
イーサリアムのスマートコントラクトに比べてセキュリティーに優れており、複雑な条件や契約でも使用できるという特徴があります。
Cardano(ADA)の詐欺疑惑
カルダノやエイダコインはいっとき詐欺ではないか、と言われていたことがあります。
その理由はエイダコインが現れた当時、ICOを騙るICO詐欺が多発していたことや、カルダノによるエイダコインの普及方法がネズミ講まがいだったことが挙げられます。
中でも最も疑われていたのが、エイダコインの開発にイーサリアムの開発者が関わっている、という情報です。
その人物は、チャールズ・ホプキンソン氏という天才数学者で、彼はイーサリアムの開発だけでなくBitSharesの開発にも携わっており、仮想通貨界隈ではとても影響力がある人物です。
あまりにもビッグな人物のため、詐欺ではないかという疑いが持たれてしまいました。
現在ではADAコインは多くの取引所に上場し、時価総額ランキングでトップ10入りしていることからもCardanoを詐欺という声は無くなっています。
ADAの価格推移&チャート分析
Cardanoの開発は2015年頃から行われていましたが、ADAは2017年の10月に1ADAあたり約2〜3円から取引が開始されました。
その後すぐに大手取引所であるBittrexやUpbit、Binanceに上場し、価格が上がります。
さらにはスペインのバルセロナのホテルでADAが決済に使われることが発表されたことも価格に好影響を与えました。
2017年の12月にはオランダ政府が自国のブロックチェーン技術にCardanoを採用するというニュースが流れ、その結果2018年1月には1ADAあたり約120円まで価格が上がります。
2月以降は価格が下がりますが、4月に大手取引所であるHuobiに上場して価格が40円まで回復します。
しかしながら大きな高騰には至らず、2018年9月現在は1ADAあたり約9円で取引がされています。
Cardano(ADA)の将来性は?価格は上がる?
Cardanoはオランダ政府やギリシャの国立研究所がブロックチェーン技術を採用すると発表するなど、世界中からその技術が注目されています。
現在は相次ぐ仮想通貨の規制によって他の仮想通貨同様に価格を下げていますが、ADAよりもCardanoのプロジェクト自体にもっと光が当たれば規制も弱まり、価格が上昇すると考えられます。
今後も多くの取引所に上場し、企業・政府と提携を結んで行くことが考えられますし、ADAコインの将来性は確かなものと言えます。
Cardano(カルダノ:ADA)のまとめ!
- Cardanoはオープンソースな分散型ブロックチェーンと、スマートコントラクトのプラットフォーム
- ウロボロス(OUROBOROS)という世界初の安全なPoSコンセンサスアルゴリズムが特徴で、高い技術力を誇る
- 発行当初は詐欺疑惑があったが、現在は時価総額ランキングでトップ10に位置しており、企業・政府問わず多くの提携を行なっている