アイコン(ICON:ICX) 価格チャート/解説

2018年11月2日

ICON（アイコン）は韓国版のイーサリアムとも呼ばれ、ICONプロジェクトと呼ばれる開発目的は大きな将来性のあるものです。ICONの特徴や価格チャート、ICXの価格が上がることはあるのか？わかりやすく簡単に解説していきたいと思います。

ICON（ICX)のリアルタイム相場価格と時価総額ランキング

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ICON（アイコン）の基礎知識

ICONは2017年の9月に発行された仮想通貨で、別名韓国版のイーサリアムとも呼ばれています。
通貨単位はICXで表され、過去には1ICXあたり約1200円まで価格が上がったこともありました。

韓国版のイーサリアムという名前から分かるとおり、ICONは分散型ネットワークによるプラットフォームの構築を目的として開発がされた仮想通貨です。これをICONプロジェクトと言います。

ICONプロジェクトとは？

ICONが誕生した韓国では、仮想通貨の取引が活発な国で仮想通貨の仕組みや技術がすでに他の分野・業界にも応用されています。

例えば、銀行や証券会社などの金融分野や保険業界、病院や製薬会社などの医療分野や、大学などの教育分野で情報の記録・管理にブロックチェーンが取り入られています。

多くの分野・業界に個々のブロックチェーンが独立して存在しているわけですが、上に例示した分野・業界はお互いに全く無関係というわけではありません。
大学の医学部と病院は密接な関係がありますし、保険業界と医療、銀行と保険業界にもそれぞれ深い繋がりがあります。
人だけでなく、研究結果やお金、情報の交換も頻繁に行われます。

ですがブロックチェーンは個別に存在していると、情報・お金の交換・取引がスムーズに実施されません。
そこで、ICONは個々のブロックチェーン同士が仲介なしに相互取引・相互作用することができるプラットフォームを構築しようとしているのです。

これがICONの開発目的である、ICONプロジェクトです。

ICONプロジェクトで、各コミュニティのブロックチェーンを繋ぐ機能のことをBIA（Blockchain・ Interoperability・ Alliance）と言います。
直訳すると、「ブロックチェーンが・相互作用のある・同盟」という意味です。
そしてそのプラットフォーム上で使用される通貨がICXになります。

またICONプロジェクトにおいて、プラットフォーム上でブロックチェーンを運用する銀行・病院・大学などの１つ１つのことをCommunityと言います。
さらにそれぞれの参加者はC-Node(Comunity-Node)と呼ばれます。

C-Nodeから投票で選ばれた代表者のことをC-repと言い、C-repの話し合いによって仮想通貨ICXの発行量が決定されます。

ICON（アイコン）の特徴は？

ICONの特徴には「LFT（Loop・Fault・Tolerance)」・「SCORE（Smart Contract・ On ・Reliable）」・「ICONnick」・「DEX（Decentralized・Exchange)」があります。

それぞれ順に見ていきましょう。

LFT（Loop・Fault・Tolerance)

ICONでは、コンセンサスアルゴリズム（取引記録の承認方法）にLFTと呼ばれる方法を採ってます。

Loopは、コミュニケーションに入れる
Faultは、（考えが同じの）階層
Toleranceは、包容という意味がそれぞれあります。

したがって、LFT（Loop・Fault・Tolerance)は、Communityをグループ化しその中でブロックチェーンの取引承認を行うアルゴリズムのことを言います。
同じCommunityを基盤とするため、グループ内での意見の食い違いが起きづらい、承認作業が早くなるというメリットがLFTにはあります。

SCORE（Smart Contract・ On ・Reliable）

SCOREとはSmart Contract・ On ・Reliableの略語です。
直訳すると、「信頼できるスマートコントラクト」、という意味になります。

ICONは韓国版のイーサリアムという名前のとおり、イーサリアム同様にスマートコントラクト機能を備えています。

ICONのスマートコントラクトはSCOREと呼ばれます。
SCOREにはブロックチェーンと関係なく、スマートコントラクトが実行されるという特徴があります。

イーサリアムの場合、スマートコントラクトはイーサリアムのブロックチェーン上で行われるため、スマートコントラクに何か問題が生じると、ブロックチェーンの方にも支障をきたしてしまう恐れがあります。
一方、SCOREの場合、スマートコントラクトはブロックチェーン上では行われませんので、もしスマートコントラクトに問題が起こってもブロックチェーンの方には影響がありません。
つまり情報の記録・管理が滞る心配がないというメリットがSCOREにはあります。

またSCOREのスマートコントラクト機能の中に自分専用のブロックチェーンを作成することもできます。

ICONick

ICONickとはICON専用ウォレットの公開鍵のことです。

ビットコインの場合、自分の公開鍵（銀行口座のようなもの）は自動でランダムな英数字が割り当てられます。
例えば「1Lcdafhdf3fdsfhdsifHfICdsfhdsfuA44o7」といった具合です。
これでは自分の公開鍵を暗記しておくことはできず、日常でビットコインを送金してもらうのには不便となってしまいます。

ICONickの場合、最初に割り当てられた公開鍵を自分の好きなように置き換えることができます。

そのためICONの公開鍵の管理が簡単になるというメリットがあります。

また自分で作った公開鍵は、将来的にICONのプラットフォームで作られるであろうDApp（プラットフォーム上で開発されたアプリケーション・ソフトウェアのこと）を使うためのIDとしても利用されると予想されています。

DEX（Decentralized・Exchange)

DEXとは、Decentralized・Exchangeの略で、分散型取引所という意味です。
bitflyerやザイフ、バイナンスなどの今ある主要な仮想通貨取引所は、運営団体が全ての決定権を握っています。
そのため、取引所はDecentralized（非中央集権）の逆で、Centralized（中央集権）だと言えます。

また利用者は自分の秘密鍵（パスワード）や資産を取引所に預けています。
そのため取引所がハッキングをされてしまうと、自分が持っている資産が全て盗まれてしまうリスクが常に付きまといます。

これとは反対に、利用者が自分で自身の資産・秘密鍵を管理することができ、取引所を介さずに他の利用者と通貨の取引ができる取引所のことを分散型取引所と言います。

ICONの分散型取引所が構築されれば、ICXが基軸通貨となりICXの価値と重要性が増すことが予想されます。
またICONのスマートコントラクト機能（SCORE)も、通貨取引の売買契約のために活用されると考えられています。

ICON（ICX)の価格推移・チャート分析

ICONは2017年の9月に発行され、発行直後の1ICXあたり約50円からすぐ徐々に価格が上がっていきました。

12月は仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せたこともあり、１ICXあたり約500円と僅か数ヶ月で価格が10倍にもなります。
年が明けて2018年の1月には中国の大手取引所であるバイナンスに上場し、1ICX、約1,200円にもなりました。

発行直後の価格からなんと24倍の価格上昇で、発行から半年足らずで時価総額で20位にまでなったのです。
その後高騰の反動や、中国やアメリカ政府が仮想通貨の規制を示唆したため、他の仮想通貨同様にICONの価格も下落してしまいます。
2018年11月現在はピーク時の17の1程度の価格である、1ICXあたり約70円台の価格で取引がされています。

ICON（アイコン）の将来性は？価格は上がる？

ICONのロードマップを見ると、2018年の上半期までにICXとETH（イーサリアム）建の分散型取引所（DEX)が開発され、ICONのプラットフォーム上にパブリックなブロックチェーンを作れるようになるとあります。
2018年の9月までには政府用のブロックチェーンの開発、専門知識が無くても使える個人専用のブロックチェーンの開発、ICOプラットフォームであるIISSの改良が予定されています。

2018年度中にはICONのスマートコントラクトであるSCOREの改良も計画されています。

また異なる分野・業界のブロックチェーンを繋ぐというICONプロジェクトはすでに始動しています。