ビットコインとゴールド

ビットコインゴールド(BitcoinGold:BTG)とは、ビットコイン(BTC)からハードフォークして誕生した仮想通貨です。ビットコインゴールド(BitcoinGold)が誕生した理由やビットコインとの違い、価格チャート、将来性を交えてBitcoinGoldがどんな仮想通貨なのか簡潔に分かりやすく解説していきます!

BitcoinGold(BTG)リアルタイム相場価格と時価総額ランキング

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BitcoinGold(ビットコインゴールド)の基礎知識

ビットコインとフォーク

BitcoinGold(ビットコインゴールド)は2017年の10月にビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。
通貨単位はBTGで表され、2018年7月現在は1/BTGあたり約3100円で取引がされています。
通貨の発行上限枚数は元であるビットコインと同じ2100万枚で、時価総額は平均で20位台に位置しています。

BitcoinGold(ビットコインゴールド)がハードフォークした理由とは?

BitcoinGold(ビットコインゴールド)がビットコインからハードフォークをした理由はビットコインのマイニングが少数の組織に独占されるという問題が起きていることにあります。

ビットコインの価格の高騰によりマイニングの報酬も増え、現在は高性能なコンピューターと豊富な資金を持った個人・組織しかマイニングをすることができなくなってしまってい。少数にマイニングの報酬が独占されてしまっています。

そこでBitcoinGoldは誰もがマイニングに参加することができ報酬を手にすることができる、公平な仮想通貨を作るためにビットコインからハードフォークをして誕生しました。

マイニングの難易度を容易にし多くのマイナーが参加できるようにするために、BitcoinGoldではマイニングの難易度調整がビットコインよりも短期間で行われます。

マイニングの難易度調整とはその名のとおりマイニングを行うための計算量を変更するためのシステムのことです。
マイニングが簡単すぎるとブロックの生成スピードが早くなり、フォークや二重払いといった問題が起きる可能性が高くなってしまいます。
反対にマイニングの難易度が難しすぎるとトランザクション処理に遅れが生じ、送金が完了するまでに時間がかかってしまいます。

ビットコインではこの難易度調整が2週間に1回のペース(2016ブロック毎)で行われるのに対して、BitcoinGoldでは1つのブロックが行われる度、つまり10分間に1度のペースでマイニング調整が行われます。

そのためマイニング用の専門マシンが無くてもマイニングをすることができ、BitcoinGoldはパソコンのGPUを用いてもマイニングに参加することが可能となります。

BitcoinGold(ビットコインゴールド)とビットコインの違いは?

実はビットコインとBitcoinGoldには先ほど説明したマイニングの難易度調整の他に目立った違いはありません。

BitcoinGoldのブロックサイズ(1MB)やブロックが生成される時間(10分間)はビットコインと同じです。

難易度調整のためにBitcoinGoldはビットコインよりもスケーラビリティ問題が起きづらいとされていますが、現在はビットコインのブランド力に引っ張られているだけでそのうちBitcoinGoldの価値は下がるという声もあります。

BitcoinGoldの51%攻撃

暗闇でパソコンを見つめる男性

BitcoinGold(ビットコインゴールド)は2018年の5月に51%攻撃を受けてしまい、海外取引所からおよそ20億円のBitcoinGoldが流出するという事件が起こってしまいました。

51%攻撃とは悪意のある個人・組織がマイニングの過半数(51%)を占めてしまうことを言います。
51%攻撃が成功すればブロックチェーンの取引記録を自由に改ざんすることができ、マイニングの報酬を独占することもできます。

BitcoinGoldがハッキングをされたわけではなく、ブロックチェーンのセキュリティー自体に問題があるわけではありませんが51%攻撃は仮想通貨の存在を揺るがしかねない重大な問題とされています。

特に難易度調整によってマイニングの難易度をあげることができるためBitcoinGoldでは51%攻撃が起きにくいと考えられており、この事件が市場に与えた衝撃は大きなものでした。

この51%攻撃を受けてBitcoinGoldの価格は半分以下になってしまいました。

BitcoinGold(BTG)の価格推移&チャート

仮想通貨とチャート

BitcoinGold(ビットコインゴールド)は2017年の10月にビットコインからハードフォークをして誕生しました。

発行当初の価格は1/BTGあたり約5万円となっています。
その後独占されているマイニングに一石を投じる仮想通貨として話題となりますが、発行当初の価格を超えるほどの高騰はありませんでした。

2018年5月には前述の51%攻撃が発生してしまい、1ヶ月で価格が半分以下まで下がってしまいます。

2018年7月現在もまだその影響を払拭できておらず、1/BTGあたり約3100円で取引がされています。

BitcoinGold(BTG)の将来性は?価格は上がる?

冷ややかな女性

BitcoinGold(ビットコインゴールド)は集中化するマイニングの現状を打破するために開発されましたが、元となったビットコインとあまり大差がないことにより、将来的に価格が上がるとは考えられていません。

51%攻撃が起こる前から市場の反応は冷ややかなもので、遅かれ早かれ価格は下がる運命にあったと思われます。

BitcoinGold(ビットコインゴールド)のまとめ

水滴がついたiPhone

  • BitcoinGoldはビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨
  • ビットコインはマイニングが少数に独占されるという問題が起きており、その問題を解決するためにBitcoinGoldが開発された
  • ビットコインの違いはマイニングの難易度調整の頻度
  • マイニングの難易度調整以外にビットコインとの差異がほとんどない
  • 現在は2018年5月に起きた51%攻撃が原因で価格が下落気味

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