仮想通貨の取引にはリスクがつきものです。取引によって大きな損失が出てしまう可能性もあります。しかしリスクゼロで確実に利益が出せる、アービトラージという方法をご存知だったでしょうか?初心者の方必見です!
仮想通貨の取引にはリスクがつきもの
昨今の仮想通貨ブームにより、自分も仮想通貨の取引を始めてみたいと思っている方は多いのではないでしょうか?
仮想通貨の取引によって数億円を設けたという人も続々と誕生していますし、そういう人たちのニュースを見ると自分も億万長者になりたいという憧れは強くなりますよね。
しかしながら、投資というのは誰もが皆、成功するわけではありません。
仮想通貨の取引で失敗してしまい、借金を背負ってしまったという人や、自己破産に陥ってしまった人は少なからず出てきています。
投資というのははゼロサムゲームです。
成功してお金を儲けた人がいる一方で必ず、失敗してお金を損してしまった人が存在します。
これから仮想通貨の取引を始めてみようかという方が、このどちらになるかは分かりません。
ニュースや新聞などのメディアでは、仮想通貨のいい面ばかりが取り上げられますが、仮想通貨の取引を始める上でこうしたリスクがあるということを理解しておく必要があります。
また投資は運もさることながら、知識や経験が大きく物を言います。
生半可な知識や経験で仮想通貨の売買を始めても、失敗する確率は高いでしょう。
知識や経験は実際に投資を行う上で自然と身につくものですが、身につく前に自己破産してしまったら元も子もありません。
「リスク無しで仮想通貨の取引を始めてみたい…」
「自分の資産を減らすことなく、投資について学びたい」
と誰しもが思うでしょうが、果たしてそんな都合のいい方法があるのでしょうか?
初心者の方にオススメ!「アービトラージ」
これから仮想通貨の取引を始めようと思っている方、最近になって取引を始めた初心者の方にオススメなのが、アービトラージと呼ばれる仮想通貨の取引方法です。
普通に仮想通貨を売り買いするのでは仮想通貨の価格が下がったときに損をしてしまう可能性があります。
しかしながら、アービトラージならばほぼ確実に利益を出すことができるのです。
したがって、損失が出るリスクは全くありません!
確実に利益を出せると言っても、実際に取引所で仮想通貨の売買を行う必要がありますし、通貨の値動きをチェックしなければいけません。
したがって、アービトラージを行なっている間に、仮想通貨の投資に必要な知識や経験を自然に身につけることができます。
しかも、リスク無し・利益を出しながらです!
そんな初心者必見のアービトラージとは何か、次に詳しく解説していきましょう。
アービトラージとは?
アービトラージは日本語で裁定取引とも言われます。
元々は株取引やFXで用いられていた手法ですが、株やFXよりも値動きが激しい仮想通貨市場にピッタリな手法です。
仕組みは非常に簡単で、ひとことで言うならば「安いところで買って、高いところで売る」を実践すればいいだけです。
ところ、というのは取引所のことです。
何を買うというと、対象はもちろん仮想通貨ですね。
仮想通貨を売ったり、買ったりするところは「仮想通貨取引所」というところで行われます。
この仮想通貨取引所は現在、世界に何十社もあり、日本国内だけでも16社が存在します・
(金融庁に仮想通貨交換業者として登録された取引所のみカウント)
代表的な仮想通貨の取引所としてビットフライヤーやザイフ、ビットバンクなどがあります。
最近ではSBIホールディングスや、ヤフーも仮想通貨の取引所に参入するとして話題になりました。
これら複数ある取引所で仮想通貨の価格をよく比べてみてください。
同じ仮想通貨でも取引所によって価格が違うことに気づくと思います。
例えば、Aという取引所ではビットコインが100万円の価格である一方、
Bという取引所ではビットコインの価格が90万円だったりするのです。
(数字はあくまで例です)
アービトラージの仕組みをひとことで言うならば、「安いところで買って、高いところで売る」だったことを思い出してください。
つまり、安いところである取引所Bでビットコインを買って、高いところである取引所Aでビットコインを売れば、価格差である10万円がそのまま利益になります。
これがアービトラージで利益を出す方法です。
複数の取引所で仮想通貨の値段を見比べて、価格差があれば「安いところで買って、高いところで売る」を実践すればいいだけです。
とても簡単ですよね?
しかもすぐに利益を確定させることができるため、値下がりによる損失のリスクがありません。
したがってアービトラージは知識や経験がない初心者の方でも利益を出すことができるのです。
ですがなぜ、同じ仮想通貨なのに取引所によって価格に差が生まれるのでしょうか?
各取引所によって価格差が生まれる理由
アービトラージは「各取引所の価格差を利用して、利益を出す方法」である、ということは先ほどの説明でおわかりいただけたかと思います。
しかしどうして、同じ仮想通貨なのに取引所によって価格に差が生まれるのでしょうか?
実は仮想通貨の価格と言うのは「この仮想通貨は〇〇円と」、いうように絶対的に決められているわけではありません。
ではどうやって仮想通貨の価格が決められているのかというと、各取引所に参加している人たちの需要と供給によって決められるのです。
全てのモノの価格は需要と供給によって決まります。
それは仮想通貨でも例外ではありません。
需要とは、「仮想通貨を買いたい人」
供給とは、「仮想通貨を売りたい人」のことだと思ってください。
仮想通貨の取引所には「仮想通貨をこれくらいの価格で売りたいな」という需要と「仮想通貨をこれくらいの価格で買いたいな」という供給が両方とも存在します。
そして「これくらいの価格なら買ってもいい」、「これくらいの価格ならば買ってもいい」と需要と供給が折り合いをつけることで価格が決定されるのです。
これを「需要と供給の法則」と言います。
需要と供給によって決められた価格のことを均衡価格と言います。
需要と供給が釣り合って、均衡しているイメージです。
この需要と供給の法則は、各取引所内でそれぞれ行われます。
したがって同じ仮想通貨でも取引所によって価格に差がある、という現象が生まれるのです。
アービトラージのメリット
アービトラージの仕組みがわかったところで、アービトラージのメリットを見ていきたいと思います。
①リスクが無く、確実に利益が出る
仮想通貨は値動きが激しく、価格が暴騰して大きな利益が出るチャンスがある一方で、価格が暴落してしまい大きな損失になるリスクも同じくらい存在します。
しかしながら、アービトラージなら価格差を確認してから取引が行うためリスクが無いのです。
したがって、知らない間に通貨の価格が暴落していた…なんて心配はありません。
またきちんと「安いところで買って、高いところで売る」を実践すれば必ず利益が出ます。
リスクが無く・誰でも確実に利益が出る、というのがアービトラージの一番のメリットです。
②投資の知識、経験が無くても大丈夫!
仮想通貨取引はすでに「とりあえず買っておけばいつか価格が上がる」、という当てずっぽうな投資方法は通用しなくなってきています。
以前はそれでも利益が出たかもしれませんが、今では仮想通貨の知名度が上がり多くの投資の専門家やプロのトレーダーが仮想通貨の取引に参入しています。
したがって初心者の方だと、投資の専門家やプロのトレーダーの喰いものにされてしまう可能性があります。
仮想通貨の取引で成功をするには、株取引やFXのように各国の経済動向を読んだり経済指数のチャートを分析して仮想通貨の価格の値動きを当てることが必要なのです。
しかし、それには専門家のような知識と経験が必要で、まだ取引を始めて間もない初心者の方が行うには酷と言えるでしょう。
ですが、アービトラージをするのには知識も経験も必要ありません。
ただ、数字を見比べればいいだけです。
アービトラージにはまだ取引を始めて間もない初心者の方で、投資の知識や経験がない方でも簡単に利益を出すことができます。
③自然に知識や経験が身につく
先ほども言ったとおり、多くの利益を出そうと思い、ハイレベルな投資を行うには専門知識と経験が必要です。
当然のことながら、仮想通貨の取引を始めて間もない初心者の方には専門知識も経験もありません。
知識や経験は実際に投資を行っていく上で自然と身につくものですが、身につく前に大きな損失を出してしまう可能性があります。
知識や経験を身につける前に、大きな借金を背負ってしまったり自己破産に陥ってしまったら元も子もありませんね。
アービトラージを行うには各取引所の仮想通貨の価格を見比べなければいけませんし、仮想通貨の値動きをチェックする必要があります。
また実際に、仮想通貨の取引所で通貨の売買をしなければいけません。
したがって、投資に必要な知識や経験が自然と身につきます。
アービトラージを行えば、リスク無しで利益を出しながら、投資の知識や経験を学ぶことができるのです!
アービトラージのデメリット
アービトラージは大きな損失が出る、自己破産に陥ると言ったリスクはないものの、少なからずデメリットもあります。
必ず確認をするようにしてください。
①利益が小さい
アービトラージは各取引所の価格差を利用して利益を出す方法です。
しかしながら各取引所の価格差といっても、そこには大きな価格差があるわけではありません。
よくて数千円、といった程度です。
仮想通貨の投資では、一度に大金を手にする可能性が十分にあり大きな利益を出せるのが特徴です。
それと比べたら、アービトラージで出せる利益は微々たるもので、いくらか見劣りするのは避けられません。
②利益を出すにはそれなりの元手が必要
①で述べたアービトラージのデメリットと重複する部分もありますが、アービトラージで利益を出そうと思ったらそれなりの元手が必要になります。
例えば取引所Aでビットコインが80万円だったとします。
取引所Bでビットコインが79万円だったので価格差を利用してアービトラージで利益を出そうと考えたとします。
元手が80万円あれば、確かに価格差がそのまま利益になり、1万円を儲けることができます。
しかしながら、元手が10万円だった場合は1,250円しか利益になりません。
(80万円→10万で8分の1になったので、利益も1万円の8分の1の1250円になります)
仮想通貨の取引を始めたばかりの方は、もっと元手が少ないでしょう。
実際の価格差ももっと小さくなるので、本当にアービトラージで利益を出そうと思ったら元手を多く用意する必要があるのです。
③利益が確定できない可能性もある
運良く取引所間で価格差が生まれ、アービトラージで利益を出せるチャンスが訪れたとしましょう。
しかしながら取引所の取引が混み合っている場合、取引が完了するまでに時間がかかってしまいます。
売買が成立することを約定(やくじょう)と言います。
仮想通貨は特に値動きが激しいため、売買が成立するまでにも絶えず価格が変動しています。
約定に時間がかかってしまい、取引が完了した頃には価格差が逆転している可能性すらあるのです。
そうなったら利益になるどころか、逆に損をしてしまいます。
また、取引額が多くなればなるほど、約定には時間がかかりますので注意してください。
④スプレッド(手数料)が発生する
スプレッドとは日本語で「広がり」という意味です。
投資において使われる場合、スプレッドとは、売値と買値の差のことをさします。
仮想通貨を売る場合と、仮想通貨を買う場合の値段は同じではありません。
僅かながらもそこにはスプレッドが発生します。
多くの場合、スプレッドは取引所の利益となります。
したがってスプレッドは取引所に支払う手数料だ。と考えていただいても構いません。
仮想通貨は値動きが激しいため、しばしばスプレッドに大きな開きが見られます。
つまり、売買のために取引所に払わなければならない手数料が多くなるということです。
手数料の分、アービトラージによって得られる利益は少なくなってしまいます。
アービトラージはただでさえ利益が少ないのですが、さらに手数料の分で利益が少なくなってしまう可能性があるのです。
アービトラージのために用意するもの
アービトラージを行うために必要なものは特にありません。
ですが、当然のことながら複数の取引所のアカウントを用意しておく必要はあります。
取引所の数が多ければその分、アービトラージを行うチャンスも多くなります。
取引に慣れてきたら、日本の取引所だけでなく海外の取引所も用意したほうがいいでしょう。
仮想通貨今全世界で2000種類近く存在すると言われ、日本国内の取引所ではその全てを網羅することはできません。
そのためチャンスを増やすには、海外の取引所も活用する必要があるのです。
海外の取引所と言っても心配する必要は全くなく、アービトラージの仕組みは全く同じです。
英語表記なので不安に思うかもしれませんが、こちらもアービトラージを行っていく上で慣れることができますので大丈夫です。
アービトラージ用のソフトウェア
アービトラージで利益を出そうと思っても、いつ取引所の仮想通貨に価格差が生まれるかは分かりません。
常に各取引所をチェックしておく必要があります。
ですが、全く値動きがない時もありますし、なりよりずっと値動きをチェックしなければいけないのは面倒です。
そこで、アービトラージ用のソフトウェアを利用すればもっと簡単にアービトラージをおこなうことができます。
予め価格差を設定しておけば、実際にその価格差が発生したときに教えてくれるというソフトやそのまま自動で約定(取引を完了させること)まで行ってくれるソフトもあります。
ただこれらのソフトは公式に開発されたソフトではありません。
ソフトを使う場合は、自己責任で使うようにしましょう。
また、初心者の方はアービトラージを行うことによって投資の知識や経験を身につけることができます。
そのため、なるべくソフトに頼らず、自力で売買をするほうが好ましいと言えます
同じ取引所内でもアービトラージは可能!
今までは複数の取引所にまたがるアービトラージの方法を見てきました。
実はアービトラージの仕組みは同じ取引所内でも用いることが可能です。
少し応用になりますが、最後にその方法をご紹介します。
まず分かりやすいように、既存の通貨で考えてみましょう。
例えば、
1ドルが100円
1ドルが2ユーロ
1ユーロが200円だったとします。
まず、手元にある100円を1ドルに両替して、その1ドルを今度は2ユーロに両替します。
そしてその2ユーロを円に両替すると、200円になります。
なんと元々の100円が、2倍の200円になって手元に帰ってきました!
¥100→$1→€2→¥200
簡単に通貨の動きを見れば、上のような感じです。
しかしながら、既存の通貨ではこんなことは絶対に起こりえません。
1ユーロが200円ならば、200円は2ドルです。
したがって2ドル=1ユーロになれなければいけません。
ところがこの場合は、1ドル=2ユーロとなっています。
明らかに矛盾が生じていますね。
仮想通貨の取引市場はまだ成熟していないため、既存の通貨に比べて値動きが特に激しいです。
したがって、このような通貨の価格の矛盾が頻繁に起こりえます。
それを利用すれば同一の取引所間でもアービトラージを行うことが可能です。
同一の取引所なので、売買が確定する時間が短くなり、取引所に払う手数料も低くなるというメリットがあります。
慣れてくれば、3つの通貨間だけでなく、4つ、5つと数を増やしてアービトラージを行うことができます。
少し上級者向けの方法ですが、このような方法もあるということを頭に入れておいてください。
終わりに
リスク無しで誰でも利益が出せるアービトラージという方法について紹介してきました。
アービトラージならば損失が出る可能性が限りなく低いのですが反面、大きな利益は出ないという側面もあります。
したがって現在、株取引やFXでアービトラージを用いているトレーダーはほとんど存在しません。
ですが、仮想通貨の価格はまだまだ安定的ではなくアービトラージで利益を出すことは不可能ではないのです。
また、アービトラージを行うことによって、
・仮想通貨の取引方法が学べる
・仮想通貨の値動きがチェックできる
・投資の知識や経験が身につく
といったメリットがあります。
仮想通貨の取引を始めたばかりの初心者の方は、最初のうちはアービトラージを行うことをオススメします。