ワンチェーン(Wanchain:WAN)価格チャート/解説

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Wanchain(ワンチェーン)は中国版リップルとも呼ばれ期待度・将来性が高い仮想通貨です。独立して存在するブロックチェーンを1つに繋ぐというWanchainの仕組みやその他の特徴、価格チャートなどを解説します。

Wanchain(WAN)リアルタイム相場価格と時価総額ランキング

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Wanchain(ワンチェーン)の基礎知識

Wanchain(ワンチェーン)は2017年の1月に発行され、2018年の3月から取引が始まった仮想通貨です。
通貨単位はWANで表され、2018年7月現在は1WANあたり約230円で取引がされており、時価総額では50位台に位置しています。

Wanchainは中国の企業が開発しており、またその開発目的から中国版リップルとも呼ばれていますがリップルとWanchainの開発目的は似て非なるものです。

リップルは銀行などの金融機関を1つに繋ぐネットワークの構築を目的としているのに対して、Wanchainは仮想通貨ごとに存在するブロックチェーンを1つに繋ぐネットワークの構築を目的として開発がされました。

WanchainのWanとは中国語で1という意味であり、その名のとおりWanchainは1つのネットワーク(チェーン)を作り上げようとしています。

またWanchainの公式ホームページを見ると、Wanchainは将来的にWanchainのブロックチェーンによって世界中のデジタル資産を一元的に管理できるようにし新たな経済圏を構築することを目標として掲げています。

Wanchain(ワンチェーン)の特徴

Wanchain(ワンチェーン)の特徴として、「プライバシーの高さ」・「クロスチェーン」・「スマートコントラクト」の3つが挙げられます。

順番に見ていきましょう。

プライバシー

Wanchainはリング署名・ワンタイムアドレス・プライベートセンドの3つの技術を採用しており、匿名性を保持したまま送金をすることができます。

リング署名とは、送金の際に複数人が署名を行うことで、誰が送金リクエストをしたのか分からなくする技術のことです。
ワンタイムアドレスとはその名のとおり、1回かぎり使用することができるアドレス(公開鍵)を発行し、そのアドレスを利用して送金を行うことで、プライベートセンドは送金額を秘匿にすることができる技術です。

リング署名とワンタイムアドレスは匿名性が高いことで有名なMoneroで、プライベートセンドは同じく匿名性が高い仮想通貨、DASHで利用されています。

リング署名・ワンタイムアドレス・プライベートセンドを取り入れていることによって、Wanchainは匿名のままで送金をすることが可能となります。
また送金額も秘匿にできるので、通貨の保有量が多い人がハッカーに集中的に狙われるという心配がなくユーザーは安心して送金を行うことができます。

クロスチェーン

クロスチェーンとは、異なったブロックチェーンに相互性を持たせる技術のことです。
文字どおり、複数のブロックチェーンを交差(クロス)させて交わらせるイメージです。

ブロックチェーンにはビットコインだったらビットコインの、イーサリアムだったらイーサリアム、リップルだったらリップルのブロックチェーンがそれぞれ独立して存在しています。
個々のブロックチェーンには相互性が無いため、ブロックチェーン上の情報を直接交換することはできません。

また送金をする場合、送金者はビットコインで送金したいが受金者はイーサリアムで受け取りたいときでも、2つのブロックチェーンには相互性が無いため受け取ったビットコインをイーサリアムへと両替する必要があります。
したがって送金の際に余計な手間と手数料がかかってしまいます。

一方でWanchainのクロスチェーンを利用すれば、複数のブロックチェーン間での情報のやり取りがスムーズになり、受け取った通貨も両替の手間なく希望する通貨に換えることができます。

このクロスチェーンの技術によってWanchainは異なったブロックチェーンを繋ぐネットワークを構築しようとしており、クロスチェーンはWanchainの根幹といっても過言ではない重要な技術です。

スマートコントラクト

Wanchainのブロックチェーンはイーサリアムに基づいて構築されています。
そのためWanchainはイーサリアムのスマートコントラクト機能を保有しています。

Wanchainはイーサリアムと互換性があるため、イーサリアムのブロックチェーン上にある分散型アプリケーション(dApp)をコード変換無しにWanchainでも利用することができます。

またクロスチェーンを利用すれば、イーサリアムやWanchainのスマートコントラクトで開発されたdAppを他のブロックチェーンでも応用することが可能となります。

Wanchain(ワンチェーン)のビジョン&開発予定アプリケーション

Wanchain(ワンチェーン)のビジョンが公式ホームページに載せられていたので、簡潔に要約してみたいと思います。

Wanchainはムーアの法則(あるものが1年で倍になる法則、もともとは半導体のトランジスタ数を例えたもの)のように増えつつあるデジタル資産(仮想通貨など)の問題点はそれぞれが個別に独立して存在していることだと考え、クロスチェーンによってそれらを一元的に管理するとともに、新たな経済デジタルファイナンスを構築することを将来的なビジネスビジョンとしています。

またデジタル資産を分散化して管理することで、カウンターパーティーのリスク(ある仮想通貨のハッキング、システムエラーなど)を防げるとも述べています。

そのために、デジタル資産(主に仮想通貨)を取引所を介さずに売買ができる分散型取引所(DEX)や、1つのマスターパスワードで複数のデジタル資産を管理することができるアプリケーション、ICOプラットフォームの開発を進めていくようです。

Wanchain(ワンチェーン)のマイルストーン&ロードマップ

Wanchain(ワンチェーン)のマイルストーンを見ると

2016年の6月に匿名送金とクロスチェーンの研究が始まり
2017年の6月にプロジェクトが発案、
2017年9月にICOが行われ、WANcoinが発行され
2018年の1月にウォレット、メインのブロックチェーンがリリースされました。

今後のロードマップを見ると

2018年の6月にイーサリアム
2018年の12月までにビットコインのブロックチェーンがクロスチェーンによってWanchainのネットワーク繋がれるようです。

また複数の仮想通貨を管理できるマルチコインウォレットも同時期に開発される予定となっています。

Wanchain(ワンチェーン)の価格推移&チャート

Wanchain(ワンチェーン)の仮想通貨WANcoinがICOによって発行されたのは2017年の9月でしたが、市場で取引が開始されたのは2018年の3月からとなっています。

取引が開始された直後は価格が下落してしまうもの、5月に中国の大手仮想通貨取引所であるHuobi(フォービー)に上場したことで価格が高騰します。
3月の下旬に記録した最低値1WANあたり約300円から、5月の上旬には1000円近くまで価格が上がりました。

しかしながら、その後は再び最低値を割り込もうかという勢いで価格が暴騰してしまいました。
2018年7月現在も下落トレンドには歯止めが聞かず、1WANあたり約230円で取引がされています。

Wanchain(ワンチェーン)の将来性は?価格は上がる?

Wanchainは現在価格が下落してしまっているものの、独立したブロックチェーンを1つに繋ぐという構想は多くの注目を集めています。

順調に開発が進めば2018年の6月にイーサリアムのブロックチェーンが、9月にビットコインのブロックチェーンがクロスチェーンに組み込まれる予定となっています。

クロスチェーンの成功が発表されれば、Wanchainの価格が大きく上昇することが期待できそうです。

Wanchain(ワンチェーン)のまとめ

  • Wanchainはそれぞれの仮想通貨ごとに独立して存在するブロックチェーンを1つに繋ぐネットワークの構築を目的に開発された仮想通貨
  • クロスチェーンという技術によって、複数のブロックチェーンを一元的に管理
  • Moneroで採用されているリング署名・ワンタイムアドレスとDASHで採用されているプライベートセンドを取り入れれており、匿名で送金をすることができる
  • 現在は価格が下落しているが、2018年6月にイーサリアム、12月にビットコインのブロックチェーンがWanchainのネットワークに組み込まれる予定で成功すれば大きな価格の上昇が期待できそう
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