ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)とはビットコイン(BTC)からハードフォークして誕生した仮想通貨です。ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)が誕生した理由、ビットコイン(BTC)の違いや価格チャート、将来性を含めて「ビットコインキャッシュ」を簡潔に分かりやすく解説していきます!
ビットコインキャッシュ(BCH)リアルタイム相場価格と時価相場ランキング
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)の相場価格と時価総額ランキングをリアルタイム表示
ビットコインキャッシュ(BCH)の基礎知識
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)は2017年の7月にビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。
通貨単位はBCH、もしくはBCCで表され、2018年7月現在は1BCHあたり約8万3000円で取引がされています。
通貨の時価総額はビットコイン、イーサリアム、リップルに続いて第4位に位置しています。
ビットコインキャッシュはP2Pで取引が可能なデジタル通貨というビットコイン本来のビジョンを実現し、企業・個人問わずユーザーが簡単に送金ができる仮想通貨として開発がされました。
したがって送金や振り込みなど日常生活で気軽に使用されることを念頭に置かれています。
とはいえビットコインキャッシュが目指すものはもともとビットコインが作られた理由・目的と全く同じものです。
ではなぜビットコインキャッシュはビットコインから分裂する必要があったのでしょうか?
ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生したわけ
ビットコインキャッシュがビットコインから分裂した理由はズバリ、スケーラビリティ問題にあります。
ビットコインは中央銀行のように通貨を管理している組織が存在しないため、ビットコインが送金された際はその通貨の取引が本当に正しいものなのかどうか、承認する必要があります。
しかしながらビットコインの人気が高まるにつれてビットコインを送金する人が増え、それに伴い取引承認の件数も増えてしまったため、ビットコインの送金が完了するまでにかかる時間がとても長くなってしまうという問題が起きてしまいます。
長い時には数日待っても送金が完了しないというユーザーも現れてしまいました。
送金者は送金をする際に送金手数料をプラスすることで自分の送金処理を優先的に行ってもらうことができますが、ビットコインの価格が高騰したため送金手数料もバカにならない金額となってしまいます。
この送金に多くの時間と送金手数料がかかってしまうということをスケーラビリティ問題と言います。
ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するための案として、ブロックチェーンに書き込まれる取引承認記録のサイズ自体を縮小するべきという意見と、取引承認記録を書き込むブロックサイズを大きくするべきと唱える意見の2つが生まれます。
2つの食い違った意見は妥協を見ず、結局は後者側がビットコインとは別の新しい仮想通貨を作ることによって解決を迎えました。
こうして誕生したのがビットコインキャッシュというわけです。
ビットコインキャッシュとビットコイン違いは?
「ビットコインキャッシュ」と「ビットコイン」の違いはすでに述べたとおり、ブロックチェーンのブロックサイズです。
ビットコインのブロックサイズは1MBと決められており、最大で4000件のトランザクション処理を記録することができます。
1つのブロックはおよそ10分間で生成され、ビットコインは1秒間に6〜7件の取引処理が行われます。
一方のビットコインキャッシュはビットコインのブロックサイズを増やすという目的で開発され、当初のブロックサイズは8MBでした。
その後2018年5月に32MBまでブロックサイズを拡張します。
ビットコインキャッシュはビットコインよりもブロックサイズが大きいため送金スピードが格段に早くなります。
ビットコインキャッシュのメリットは?
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)はもともとビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために開発がされました。
ブロックサイズを大きくすることでビットコインキャッシュはより多くの取引処理を行うことができるようになり、送金が完了するまでの時間が短くなります。
また送金手数料を支払わなくても送金が早く行われるため、その分手数料が安くなるというメリットもビットコインキャッシュにはあります。
ビットコインキャッシュ(BCH)の価格推移&チャート
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)は2017年の8月にビットコインからハードフォークし、誕生しました。
当初はビットコインのスケーラビリティ問題を解決した仮想通貨として多くの期待がされていましたが、マイニングがとても困難であることが判明し、発行当初の価格の5万円台から2万円まで価格が下がります。
その後11月にマイニングの難易度が調整され、ようやく価格が上向き始めます。
11月には価格が10万円を超え、ビットコインキャッシュの決済に対応する企業が増えたことで12月には1BCHあたり約40万円まで価格が高騰しました。
しかしながらその後、アメリカ取引委員会がビットコインを規制の対象とすることを示唆した影響でビットコインキャッシュの価格は10万円台まで下がってしまいます。
それでも2月にアメリカの仮想通貨ATMを提供するAthena Bitcoinでビットコインキャッシュの取り扱いが開始され、3月には大手取引所であるコインベースに上場したことで10万円代後半まで価格を持ち直します。
しかし4月は価格が暴落し、いっときは1BCHあたり6万円台まで値下がりしてしまいました。
それでも5月にブロックサイズを拡張するハードフォークが行われ、より高速な送金が可能になったことで再び価格が高騰します。
2018年7月現在は1BCHあたり約8万3000円で取引がされています。
ビットコインキャッシュ(BCH)の将来性は?価格は上がる?
それでもビットコインよりビットコインキャッシュは実用性に優れた仮想通貨であるとの声は多く、現在は日本のコンビニでビットコインキャッシュを決済に使用できるための開発が行われているようです。
着々と実用化に向けた開発が進む一方で、ビットコインキャッシュの90%は長期的投資目的のためにホールドされておりほとんど市場に出回っていないという調査も出ています。
それだけ多くの人がビットコインキャッシュの価格が上がると信じていることなのかもしれませんが、利用目的で開発されたビットコインキャッシュの存在意義が色あせてしまっているのが現状です。
ビットコインキャッシュ(BCH)のまとめ
- ビットコインキャッシュはスケーラビリティ 問題を解決するためにビットコインからハードフォークして生まれた仮想通貨
- ビットコインキャッシュはビットコインよりもブロックサイズが大きく、送金時間が短い
- 日本のコンビニでビットコインキャッシュが利用できるようになるための開発が行われており実用化が期待できるが、流動性が低いという問題も新たに起きている